万葉集|第4巻の和歌一覧

万葉集の第4巻を一覧にまとめました。

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万葉集の第4巻一覧

484 一日こそ人も待ちよき長き日をかくのみ待たば有りかつましじ
485 神代より生れ継ぎ来れば人さはに国には満ちてあぢ群の通ひは行けど我が恋ふる君にしあらねば昼は日の暮るるまで夜は夜の明くる極み思ひつつ寐も寝かてにと明かしつらくも長きこの夜を
486 山の端にあぢ群騒き行くなれど我れは寂しゑ君にしあらねば
487 近江道の鳥篭の山なる不知哉川日のころごろは恋ひつつもあらむ
488 君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く
489 風をだに恋ふるは羨し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ
490 真野の浦の淀の継橋心ゆも思へや妹が夢にし見ゆる
491 川上のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子時じけめやも
492 衣手に取りとどこほり泣く子にもまされる我れを置きていかにせむ舎人吉年
493 置きていなば妹恋ひむかも敷栲の黒髪敷きて長きこの夜を<田部忌寸櫟子>
494 我妹子を相知らしめし人をこそ恋のまされば恨めしみ思へ
495 朝日影にほへる山に照る月の飽かざる君を山越しに置きて
496 み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも
497 いにしへにありけむ人も我がごとか妹に恋ひつつ寐ねかてずけむ
498 今のみのわざにはあらずいにしへの人ぞまさりて音にさへ泣きし
499 百重にも来及かぬかもと思へかも君が使の見れど飽かずあらむ
500 神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に
501 娘子らが袖布留山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき我れは
502 夏野行く牡鹿の角の束の間も妹が心を忘れて思へや
503 玉衣のさゐさゐしづみ家の妹に物言はず来にて思ひかねつも
504 君が家に我が住坂の家道をも我れは忘れじ命死なずは
505 今さらに何をか思はむうち靡き心は君に寄りにしものを
506 我が背子は物な思ひそ事しあらば火にも水にも我れなけなくに
507 敷栲の枕ゆくくる涙にぞ浮寝をしける恋の繁きに
508 衣手の別かる今夜ゆ妹も我れもいたく恋ひむな逢ふよしをなみ
509 臣の女の櫛笥に乗れる鏡なす御津の浜辺にさ丹つらふ紐解き放けず我妹子に恋ひつつ居れば明け暮れの朝霧隠り鳴く鶴の音のみし泣かゆ我が恋ふる千重の一重も慰もる心もありやと家のあたり我が立ち見れば青旗の葛城山にたなびける白雲隠る天さがる鄙の国辺に直向ふ淡路を過ぎ粟島をそがひに見つつ朝なぎに水手の声呼び夕なぎに楫の音しつつ波の上をい行きさぐくみ岩の間をい行き廻り稲日都麻浦廻を過ぎて鳥じものなづさひ行けば家の島荒磯の上にうち靡き繁に生ひたるなのりそがなどかも妹に告らず来にけむ
510 白栲の袖解き交へて帰り来む月日を数みて行きて来ましを
511 我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ
512 秋の田の穂田の刈りばかか寄りあはばそこもか人の我を言成さむ
513 大原のこのいち柴のいつしかと我が思ふ妹に今夜逢へるかも
514 我が背子が着せる衣の針目おちず入りにけらしも我が心さへ
515 ひとり寝て絶えにし紐をゆゆしみと為むすべ知らに音のみしぞ泣く
516 我が持てる三相に搓れる糸もちて付けてましもの今ぞ悔しき
517 神木にも手は触るといふをうつたへに人妻といへば触れぬものかも
518 春日野の山辺の道をよそりなく通ひし君が見えぬころかも
519 雨障み常する君はひさかたの昨夜の夜の雨に懲りにけむかも
520 ひさかたの雨も降らぬか雨障み君にたぐひてこの日暮らさむ
521 庭に立つ麻手刈り干し布曝す東女を忘れたまふな
522 娘子らが玉櫛笥なる玉櫛の神さびけむも妹に逢はずあれば
523 よく渡る人は年にもありといふをいつの間にぞも我が恋ひにける
524 むし衾なごやが下に伏せれども妹とし寝ねば肌し寒しも
525 佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬来る夜は年にもあらぬか
526 千鳥鳴く佐保の川瀬のさざれ波やむ時もなし我が恋ふらくは
527 来むと言ふも来ぬ時あるを来じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを
528 千鳥鳴く佐保の川門の瀬を広み打橋渡す汝が来と思へば
529 佐保川の岸のつかさの柴な刈りそねありつつも春し来たらば立ち隠るがね
530 赤駒の越ゆる馬柵の標結ひし妹が心は疑ひもなし
531 梓弓爪引く夜音の遠音にも君が御幸を聞かくしよしも
532 うちひさす宮に行く子をま悲しみ留むれば苦し遣ればすべなし
533 難波潟潮干のなごり飽くまでに人の見る子を我れし羨しも
534 遠妻のここにしあらねば玉桙の道をた遠み思ふそら安けなくに嘆くそら苦しきものをみ空行く雲にもがも高飛ぶ鳥にもがも明日行きて妹に言どひ我がために妹も事なく妹がため我れも事なく今も見るごとたぐひてもがも
535 敷栲の手枕まかず間置きて年ぞ経にける逢はなく思へば
536 意宇の海の潮干の潟の片思に思ひや行かむ道の長手を
537 言清くいたもな言ひそ一日だに君いしなくはあへかたきかも
538 人言を繁み言痛み逢はずありき心あるごとな思ひ我が背子
539 我が背子し遂げむと言はば人言は繁くありとも出でて逢はましを
540 我が背子にまたは逢はじかと思へばか今朝の別れのすべなかりつる
541 この世には人言繁し来む世にも逢はむ我が背子今ならずとも
542 常やまず通ひし君が使ひ来ず今は逢はじとたゆたひぬらし
543 大君の行幸のまにまもののふの八十伴の男と出で行きし愛し夫は天飛ぶや軽の路より玉たすき畝傍を見つつあさもよし紀路に入り立ち真土山越ゆらむ君は黄葉の散り飛ぶ見つつにきびにし我れは思はず草枕旅をよろしと思ひつつ君はあらむとあそそにはかつは知れどもしかすがに黙もえあらねば我が背子が行きのまにまに追はむとは千たび思へど手弱女の我が身にしあれば道守の問はむ答へを言ひやらむすべを知らにと立ちてつまづく
544 後れ居て恋ひつつあらずは紀の国の妹背の山にあらましものを
545 我が背子が跡踏み求め追ひ行かば紀の関守い留めてむかも
546 三香の原旅の宿りに玉桙の道の行き逢ひに天雲の外のみ見つつ言問はむよしのなければ心のみ咽せつつあるに天地の神言寄せて敷栲の衣手交へて己妻と頼める今夜秋の夜の百夜の長さありこせぬかも
547 天雲の外に見しより我妹子に心も身さへ寄りにしものを
548 今夜の早く明けなばすべをなみ秋の百夜を願ひつるかも
549 天地の神も助けよ草枕旅行く君が家にいたるまで
550 大船の思ひ頼みし君が去なば我れは恋ひむな直に逢ふまでに
551 大和道の島の浦廻に寄する波間もなけむ我が恋ひまくは
552 我が君はわけをば死ねと思へかも逢ふ夜逢はぬ夜二走るらむ
553 天雲のそくへの極み遠けども心し行けば恋ふるものかも
554 古人のたまへしめたる吉備の酒病めばすべなし貫簀賜らむ
555 君がため醸みし待酒安の野にひとりや飲まむ友なしにして
556 筑紫船いまだも来ねばあらかじめ荒ぶる君を見るが悲しさ
557 大船を漕ぎの進みに岩に触れ覆らば覆れ妹によりては
558 ちはやぶる神の社に我が懸けし幣は賜らむ妹に逢はなくに
559 事もなく生き来しものを老いなみにかかる恋にも我れは逢へるかも
560 恋ひ死なむ後は何せむ生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ
561 思はぬを思ふと言はば大野なる御笠の杜の神し知らさむ
562 暇なく人の眉根をいたづらに掻かしめつつも逢はぬ妹かも
563 黒髪に白髪交り老ゆるまでかかる恋にはいまだ逢はなくに
564 山菅の実ならぬことを我れに寄せ言はれし君は誰れとか寝らむ
565 大伴の見つとは言はじあかねさし照れる月夜に直に逢へりとも
566 草枕旅行く君を愛しみたぐひてぞ来し志賀の浜辺を
567 周防なる磐国山を越えむ日は手向けよくせよ荒しその道
568 み崎廻の荒磯に寄する五百重波立ちても居ても我が思へる君
569 韓人の衣染むといふ紫の心に染みて思ほゆるかも
570 大和へに君が発つ日の近づけば野に立つ鹿も響めてぞ鳴く
571 月夜よし川の音清しいざここに行くも行かぬも遊びて行かむ
572 まそ鏡見飽かぬ君に後れてや朝夕にさびつつ居らむ
573 ぬばたまの黒髪変り白けても痛き恋には逢ふ時ありけり
574 ここにありて筑紫やいづち白雲のたなびく山の方にしあるらし
575 草香江の入江にあさる葦鶴のあなたづたづし友なしにして
576 今よりは城の山道は寂しけむ我が通はむと思ひしものを
577 我が衣人にな着せそ網引する難波壮士の手には触るとも
578 天地とともに久しく住まはむと思ひてありし家の庭はも
579 見まつりていまだ時だに変らねば年月のごと思ほゆる君
580 あしひきの山に生ひたる菅の根のねもころ見まく欲しき君かも
581 生きてあらば見まくも知らず何しかも死なむよ妹と夢に見えつる
582 ますらをもかく恋ひけるをたわやめの恋ふる心にたぐひあらめやも
583 月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ
584 春日山朝立つ雲の居ぬ日なく見まくの欲しき君にもあるかも
585 出でていなむ時しはあらむをことさらに妻恋しつつ立ちていぬべしや
586 相見ずは恋ひずあらましを妹を見てもとなかくのみ恋ひばいかにせむ
587 我が形見見つつ偲はせあらたまの年の緒長く我れも偲はむ
588 白鳥の飛羽山松の待ちつつぞ我が恋ひわたるこの月ごろを
589 衣手を打廻の里にある我れを知らにぞ人は待てど来ずける
590 あらたまの年の経ぬれば今しはとゆめよ我が背子我が名告らすな
591 我が思ひを人に知るれか玉櫛笥開きあけつと夢にし見ゆる
592 闇の夜に鳴くなる鶴の外のみに聞きつつかあらむ逢ふとはなしに
593 君に恋ひいたもすべなみ奈良山の小松が下に立ち嘆くかも
594 我がやどの夕蔭草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも
595 我が命の全けむ限り忘れめやいや日に異には思ひ増すとも
596 八百日行く浜の真砂も我が恋にあにまさらじか沖つ島守
597 うつせみの人目を繁み石橋の間近き君に恋ひわたるかも
598 恋にもぞ人は死にする水無瀬川下ゆ我れ痩す月に日に異に
599 朝霧のおほに相見し人故に命死ぬべく恋ひわたるかも
600 伊勢の海の礒もとどろに寄する波畏き人に恋ひわたるかも
601 心ゆも我は思はずき山川も隔たらなくにかく恋ひむとは
602 夕されば物思ひまさる見し人の言とふ姿面影にして
603 思ふにし死にするものにあらませば千たびぞ我れは死にかへらまし
604 剣大刀身に取り添ふと夢に見つ何のさがぞも君に逢はむため
605 天地の神の理なくはこそ我が思ふ君に逢はず死にせめ
606 我れも思ふ人もな忘れおほなわに浦吹く風のやむ時もなし
607 皆人を寝よとの鐘は打つなれど君をし思へば寐ねかてぬかも
608 相思はぬ人を思ふは大寺の餓鬼の後方に額つくごとし
609 心ゆも我は思はずきまたさらに我が故郷に帰り来むとは
610 近くあれば見ねどもあるをいや遠く君がいまさば有りかつましじ
611 今さらに妹に逢はめやと思へかもここだ我が胸いぶせくあるらむ
612 なかなかに黙もあらましを何すとか相見そめけむ遂げざらまくに
613 もの思ふと人に見えじとなまじひに常に思へりありぞかねつる
614 相思はぬ人をやもとな白栲の袖漬つまでに音のみし泣くも
615 我が背子は相思はずとも敷栲の君が枕は夢に見えこそ
616 剣太刀名の惜しけくも我れはなし君に逢はずて年の経ぬれば
617 葦辺より満ち来る潮のいや増しに思へか君が忘れかねつる
618 さ夜中に友呼ぶ千鳥物思ふとわびをる時に鳴きつつもとな
619 おしてる難波の菅のねもころに君が聞こして年深く長くし言へばまそ鏡磨ぎし心をゆるしてしその日の極み波の共靡く玉藻のかにかくに心は持たず大船の頼める時にちはやぶる神か離くらむうつせみの人か障ふらむ通はしし君も来まさず玉梓の使も見えずなりぬればいたもすべなみぬばたまの夜はすがらに赤らひく日も暮るるまで嘆けども験をなみ思へどもたづきを知らにたわや女と言はくもしるくたわらはの音のみ泣きつつた廻り君が使を待ちやかねてむ
620 初めより長く言ひつつ頼めずはかかる思ひに逢はましものか
621 間なく恋ふれにかあらむ草枕旅なる君が夢にし見ゆる
622 草枕旅に久しくなりぬれば汝をこそ思へな恋ひそ我妹
623 松の葉に月はゆつりぬ黄葉の過ぐれや君が逢はぬ夜ぞ多き
624 道に逢ひて笑まししからに降る雪の消なば消ぬがに恋ふといふ我妹
625 沖辺行き辺を行き今や妹がため我が漁れる藻臥束鮒
626 君により言の繁きを故郷の明日香の川にみそぎしに行く一尾云龍田越え御津の浜辺にみそぎしに行く
627 我がたもとまかむと思はむ大夫は変若水求め白髪生ひにけり
628 白髪生ふることは思はず変若水はかにもかくにも求めて行かむ
629 何すとか使の来つる君をこそかにもかくにも待ちかてにすれ
630 初花の散るべきものを人言の繁きによりてよどむころかも
631 うはへなきものかも人はしかばかり遠き家路を帰さく思へば
632 目には見て手には取らえぬ月の内の楓のごとき妹をいかにせむ
633 ここだくも思ひけめかも敷栲の枕片さる夢に見え来し
634 家にして見れど飽かぬを草枕旅にも妻とあるが羨しさ
635 草枕旅には妻は率たれども櫛笥のうちの玉をこそ思へ
636 我が衣形見に奉る敷栲の枕を放けずまきてさ寝ませ
637 我が背子が形見の衣妻どひに我が身は離けじ言とはずとも
638 ただ一夜隔てしからにあらたまの月か経ぬると心惑ひぬ
639 我が背子がかく恋ふれこそぬばたまの夢に見えつつ寐ねらえずけれ
640 はしけやし間近き里を雲居にや恋ひつつ居らむ月も経なくに
641 絶ゆと言はばわびしみせむと焼大刀のへつかふことは幸くや我が君
642 我妹子に恋ひて乱ればくるべきに懸けて寄せむと我が恋ひそめし
643 世の中の女にしあらば我が渡る痛背の川を渡りかねめや
644 今は我はわびぞしにける息の緒に思ひし君をゆるさく思へば
645 白栲の袖別るべき日を近み心にむせひ音のみし泣かゆ
646 ますらをの思ひわびつつたびまねく嘆く嘆きを負はぬものかも
647 心には忘るる日なく思へども人の言こそ繁き君にあれ
648 相見ずて日長くなりぬこの頃はいかに幸くやいふかし我妹
649 夏葛の絶えぬ使のよどめれば事しもあるごと思ひつるかも
650 我妹子は常世の国に住みけらし昔見しより変若ましにけり
651 ひさかたの天の露霜置きにけり家なる人も待ち恋ひぬらむ
652 玉守に玉は授けてかつがつも枕と我れはいざふたり寝む
653 心には忘れぬものをたまさかに見ぬ日さまねく月ぞ経にける
654 相見ては月も経なくに恋ふと言はばをそろと我れを思ほさむかも
655 思はぬを思ふと言はば天地の神も知らさむ邑礼左変
656 我れのみぞ君には恋ふる我が背子が恋ふといふことは言のなぐさぞ
657 思はじと言ひてしものをはねず色のうつろひやすき我が心かも
658 思へども験もなしと知るものを何かここだく我が恋ひわたる
659 あらかじめ人言繁しかくしあらばしゑや我が背子奥もいかにあらめ
660 汝をと我を人ぞ離くなるいで我が君人の中言聞きこすなゆめ
661 恋ひ恋ひて逢へる時だにうるはしき言尽してよ長くと思はば
662 網児の山五百重隠せる佐堤の崎さで延へし子が夢にし見ゆる
663 佐保渡り我家の上に鳴く鳥の声なつかしきはしき妻の子
664 石上降るとも雨につつまめや妹に逢はむと言ひてしものを
665 向ひ居て見れども飽かぬ我妹子に立ち別れ行かむたづき知らずも
666 相見ぬは幾久さにもあらなくにここだく我れは恋ひつつもあるか
667 恋ひ恋ひて逢ひたるものを月しあれば夜は隠るらむしましはあり待て
668 朝に日に色づく山の白雲の思ひ過ぐべき君にあらなくに
669 あしひきの山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ
670 月読の光りに来ませあしひきの山きへなりて遠からなくに
671 月読の光りは清く照らせれど惑へる心思ひあへなくに
672 しつたまき数にもあらぬ命もて何かここだく我が恋ひわたる
673 まそ鏡磨ぎし心をゆるしてば後に言ふとも験あらめやも
674 真玉つくをちこち兼ねて言は言へど逢ひて後こそ悔にはありといへ
675 をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも
676 海の底奥を深めて我が思へる君には逢はむ年は経ぬとも
677 春日山朝居る雲のおほほしく知らぬ人にも恋ふるものかも
678 直に逢ひて見てばのみこそたまきはる命に向ふ我が恋やまめ
679 いなと言はば強ひめや我が背菅の根の思ひ乱れて恋ひつつもあらむ
680 けだしくも人の中言聞かせかもここだく待てど君が来まさぬ
681 なかなかに絶ゆとし言はばかくばかり息の緒にして我れ恋ひめやも
682 思ふらむ人にあらなくにねもころに心尽して恋ふる我れかも
683 言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも
684 今は我は死なむよ我が背生けりとも我れに依るべしと言ふといはなくに
685 人言を繁みか君が二鞘の家を隔てて恋ひつつまさむ
686 このころは千年や行きも過ぎぬると我れやしか思ふ見まく欲りかも
687 うるはしと我が思ふ心速川の塞きに塞くともなほや崩えなむ
688 青山を横ぎる雲のいちしろく我れと笑まして人に知らゆな
689 海山も隔たらなくに何しかも目言をだにもここだ乏しき
690 照る月を闇に見なして泣く涙衣濡らしつ干す人なしに
691 ももしきの大宮人は多かれど心に乗りて思ほゆる妹
692 うはへなき妹にもあるかもかくばかり人の心を尽さく思へば
693 かくのみし恋ひやわたらむ秋津野にたなびく雲の過ぐとはなしに
694 恋草を力車に七車積みて恋ふらく我が心から
695 恋は今はあらじと我れは思へるをいづくの恋ぞつかみかかれる
696 家人に恋過ぎめやもかはづ鳴く泉の里に年の経ぬれば
697 我が聞きに懸けてな言ひそ刈り薦の乱れて思ふ君が直香ぞ
698 春日野に朝居る雲のしくしくに我れは恋ひ増す月に日に異に
699 一瀬には千たび障らひ行く水の後にも逢はむ今にあらずとも
700 かくしてやなほや罷らむ近からぬ道の間をなづみ参ゐ来て
701 はつはつに人を相見ていかにあらむいづれの日にかまた外に見む
702 ぬばたまのその夜の月夜今日までに我れは忘れず間なくし思へば
703 我が背子を相見しその日今日までに我が衣手は干る時もなし
704 栲縄の長き命を欲りしくは絶えずて人を見まく欲りこそ
705 はねかづら今する妹を夢に見て心のうちに恋ひわたるかも
706 はねかづら今する妹はなかりしをいづれの妹ぞここだ恋ひたる
707 思ひ遣るすべの知らねば片もひの底にぞ我れは恋ひ成りにける<注土h之中>
708 またも逢はむよしもあらぬか白栲の我が衣手にいはひ留めむ
709 夕闇は道たづたづし月待ちて行ませ我が背子その間にも見む
710 み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる
711 鴨鳥の遊ぶこの池に木の葉落ちて浮きたる心我が思はなくに
712 味酒を三輪の祝がいはふ杉手触れし罪か君に逢ひかたき
713 垣ほなす人言聞きて我が背子が心たゆたひ逢はぬこのころ
714 心には思ひわたれどよしをなみ外のみにして嘆きぞ我がする
715 千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ
716 夜昼といふ別き知らず我が恋ふる心はけだし夢に見えきや
717 つれもなくあるらむ人を片思に我れは思へばわびしくもあるか
718 思はぬに妹が笑ひを夢に見て心のうちに燃えつつぞ居る
719 ますらをと思へる我れをかくばかりみつれにみつれ片思をせむ
720 むらきもの心砕けてかくばかり我が恋ふらくを知らずかあるらむ
721 あしひきの山にしをれば風流なみ我がするわざをとがめたまふな
722 かくばかり恋ひつつあらずは石木にもならましものを物思はずして
723 常世にと我が行かなくに小金門にもの悲しらに思へりし我が子の刀自をぬばたまの夜昼といはず思ふにし我が身は痩せぬ嘆くにし袖さへ濡れぬかくばかりもとなし恋ひば故郷にこの月ごろも有りかつましじ
724 朝髪の思ひ乱れてかくばかり汝姉が恋ふれぞ夢に見えける
725 にほ鳥の潜く池水心あらば君に我が恋ふる心示さね
726 外に居て恋ひつつあらずは君が家の池に住むといふ鴨にあらましを
727 忘れ草我が下紐に付けたれど醜の醜草言にしありけり
728 人もなき国もあらぬか我妹子とたづさはり行きて副ひて居らむ
729 玉ならば手にも巻かむをうつせみの世の人なれば手に巻きかたし
730 逢はむ夜はいつもあらむを何すとかその宵逢ひて言の繁きも
731 我が名はも千名の五百名に立ちぬとも君が名立たば惜しみこそ泣け
732 今しはし名の惜しけくも我れはなし妹によりては千たび立つとも
733 うつせみの世やも二行く何すとか妹に逢はずて我がひとり寝む
734 我が思ひかくてあらずは玉にもがまことも妹が手に巻かれなむ
735 春日山霞たなびき心ぐく照れる月夜にひとりかも寝む
736 月夜には門に出で立ち夕占問ひ足占をぞせし行かまくを欲り
737 かにかくに人は言ふとも若狭道の後瀬の山の後も逢はむ君
738 世の中の苦しきものにありけらし恋にあへずて死ぬべき思へば
739 後瀬山後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日までも生けれ
740 言のみを後も逢はむとねもころに我れを頼めて逢はざらむかも
741 夢の逢ひは苦しかりけりおどろきて掻き探れども手にも触れねば
742 一重のみ妹が結ばむ帯をすら三重結ぶべく我が身はなりぬ
743 我が恋は千引の石を七ばかり首に懸けむも神のまにまに
744 夕さらば屋戸開け設けて我れ待たむ夢に相見に来むといふ人を
745 朝夕に見む時さへや我妹子が見れど見ぬごとなほ恋しけむ
746 生ける世に我はいまだ見ず言絶えてかくおもしろく縫へる袋は
747 我妹子が形見の衣下に着て直に逢ふまでは我れ脱かめやも
748 恋ひ死なむそこも同じぞ何せむに人目人言言痛み我がせむ
749 夢にだに見えばこそあらめかくばかり見えずしあるは恋ひて死ねとか
750 思ひ絶えわびにしものを中々に何か苦しく相見そめけむ
751 相見ては幾日も経ぬをここだくもくるひにくるひ思ほゆるかも
752 かくばかり面影にのみ思ほえばいかにかもせむ人目繁くて
753 相見てはしましも恋はなぎむかと思へどいよよ恋ひまさりけり
754 夜のほどろ我が出でて来れば我妹子が思へりしくし面影に見ゆ
755 夜のほどろ出でつつ来らくたび数多くなれば我が胸断ち焼くごとし
756 外に居て恋ふれば苦し我妹子を継ぎて相見む事計りせよ
757 遠くあらばわびてもあらむを里近くありと聞きつつ見ぬがすべなさ
758 白雲のたなびく山の高々に我が思ふ妹を見むよしもがも
759 いかならむ時にか妹を葎生の汚なきやどに入りいませてむ
760 うち渡す武田の原に鳴く鶴の間なく時なし我が恋ふらくは
761 早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子はもあはれ
762 神さぶといなにはあらずはたやはたかくして後に寂しけむかも
763 玉の緒を沫緒に搓りて結べらばありて後にも逢はざらめやも
764 百年に老舌出でてよよむとも我れはいとはじ恋ひは増すとも
765 一重山へなれるものを月夜よみ門に出で立ち妹か待つらむ
766 道遠み来じとは知れるものからにしかぞ待つらむ君が目を欲り
767 都路を遠みか妹がこのころはうけひて寝れど夢に見え来ぬ
768 今知らす久迩の都に妹に逢はず久しくなりぬ行きて早見な
769 ひさかたの雨の降る日をただ独り山辺に居ればいぶせかりけり
770 人目多み逢はなくのみぞ心さへ妹を忘れて我が思はなくに
771 偽りも似つきてぞするうつしくもまこと我妹子我れに恋ひめや
772 夢にだに見えむと我れはほどけども相し思はねばうべ見えずあらむ
773 言とはぬ木すらあじさゐ諸弟らが練りのむらとにあざむかえけり
774 百千たび恋ふと言ふとも諸弟らが練りのことばは我れは頼まじ
775 鶉鳴く古りにし里ゆ思へども何ぞも妹に逢ふよしもなき
776 言出しは誰が言にあるか小山田の苗代水の中淀にして
777 我妹子がやどの籬を見に行かばけだし門より帰してむかも
778 うつたへに籬の姿見まく欲り行かむと言へや君を見にこそ
779 板葺の黒木の屋根は山近し明日の日取りて持ちて参ゐ来む
780 黒木取り草も刈りつつ仕へめどいそしきわけとほめむともあらず一云仕ふとも
781 ぬばたまの昨夜は帰しつ今夜さへ我れを帰すな道の長手を
782 風高く辺には吹けども妹がため袖さへ濡れて刈れる玉藻ぞ
783 をととしの先つ年より今年まで恋ふれどなぞも妹に逢ひかたき
784 うつつにはさらにもえ言はず夢にだに妹が手本を卷き寝とし見ば
785 我がやどの草の上白く置く露の身も惜しからず妹に逢はずあれば
786 春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいと若みかも
787 夢のごと思ほゆるかもはしきやし君が使の数多く通へば
788 うら若み花咲きかたき梅を植ゑて人の言繁み思ひぞ我がする
789 心ぐく思ほゆるかも春霞たなびく時に言の通へば
790 春風の音にし出なばありさりて今ならずとも君がまにまに
791 奥山の岩蔭に生ふる菅の根のねもころ我れも相思はざれや
792 春雨を待つとにしあらし我がやどの若木の梅もいまだふふめり
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万葉集783番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集784番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集785番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集785番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集785番について歌番号785番原文吾屋戸之|草上白久|置露乃|壽母不有惜|妹尓不相有者訓読我がやどの草の上白く置く露の身も惜しからず妹に逢はずあれば かな読みわ...
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万葉集786番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集786番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集786番について歌番号786番原文春之雨者|弥布落尓|梅花|未咲久|伊等若美可聞訓読春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいと若みかも かな読みはるのあめは...
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万葉集787番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集787番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集787番について歌番号787番原文如夢|所念鴨|愛八師|君之使乃|麻祢久通者訓読夢のごと思ほゆるかもはしきやし君が使の数多く通へば かな読みいめのごと|おもほゆ...
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万葉集788番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集788番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集788番について歌番号788番原文浦若見|花咲難寸|梅乎殖而|人之事重三|念曽吾為類訓読うら若み花咲きかたき梅を植ゑて人の言繁み思ひぞ我がする かな読みうらわか...
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万葉集789番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集790番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集791番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集792番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集778番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集779番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集780番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集781番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集782番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集751番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集767番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集752番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集753番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集753番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集753番について歌番号753番原文相見者|須臾戀者|奈木六香登|雖念弥|戀益来訓読相見てはしましも恋はなぎむかと思へどいよよ恋ひまさりけり かな読みあひみては|...
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万葉集769番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集754番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集755番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集771番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集756番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集772番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集757番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集757番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集757番について歌番号757番原文遠有者|和備而毛有乎|里近|有常聞乍|不見之為便奈沙訓読遠くあらばわびてもあらむを里近くありと聞きつつ見ぬがすべなさ かな読み...
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万葉集773番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集758番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集774番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集774番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集774番について歌番号774番原文百千遍|戀跡云友|諸等之|練乃言羽|吾波不信訓読百千たび恋ふと言ふとも諸弟らが練りのことばは我れは頼まじ かな読みももちたび|...
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万葉集759番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集759番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集759番について歌番号759番原文何|時尓加妹乎|牟具良布能|穢屋戸尓|入将座訓読いかならむ時にか妹を葎生の汚なきやどに入りいませてむ かな読みいかならむ|とき...
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万葉集775番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集760番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集777番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集764番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集749番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集765番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集765番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集765番について歌番号765番原文一隔山|重成物乎|月夜好見|門尓出立|妹可将待訓読一重山へなれるものを月夜よみ門に出で立ち妹か待つらむ かな読みひとへやま|へ...
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万葉集750番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集766番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

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万葉集735番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集735番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集735番について歌番号735番原文春日山|霞多奈引|情具久|照月夜尓|獨鴨念訓読春日山霞たなびき心ぐく照れる月夜にひとりかも寝む かな読みかすがやま|かすみたな...
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万葉集736番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集736番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集736番について歌番号736番原文月夜尓波|門尓出立|夕占問|足卜乎曽為之|行乎欲焉訓読月夜には門に出で立ち夕占問ひ足占をぞせし行かまくを欲り かな読みつくよに...
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万葉集737番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集737番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集737番について歌番号737番原文云々|人者雖云|若狭道乃|後瀬山之|後毛将君訓読かにかくに人は言ふとも若狭道の後瀬の山の後も逢はむ君 かな読みかにかくに|ひと...
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万葉集738番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集738番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集738番について歌番号738番原文世間之|苦物尓|有家良|戀尓不勝而|可死念者訓読世の中の苦しきものにありけらし恋にあへずて死ぬべき思へば かな読みよのなかの|...
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万葉集739番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集739番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集739番について歌番号739番原文後湍山|後毛将相常|念社|可死物乎|至今日生有訓読後瀬山後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日までも生けれ かな読みのちせやま...
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万葉集740番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集740番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。万葉集740番について歌番号740番原文事耳乎|後毛相跡|懃|吾乎令憑而|不相可聞訓読言のみを後も逢はむとねもころに我れを頼めて逢はざらむかも かな読みことのみを|の...