万葉集|第15巻の和歌一覧

万葉集の第15巻を一覧にまとめました。

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万葉集の第15巻一覧

3578 武庫の浦の入江の洲鳥羽ぐくもる君を離れて恋に死ぬべし
3579 大船に妹乗るものにあらませば羽ぐくみ持ちて行かましものを
3580 君が行く海辺の宿に霧立たば我が立ち嘆く息と知りませ
3581 秋さらば相見むものを何しかも霧に立つべく嘆きしまさむ
3582 大船を荒海に出だしいます君障むことなく早帰りませ
3583 ま幸くて妹が斎はば沖つ波千重に立つとも障りあらめやも
3584 別れなばうら悲しけむ我が衣下にを着ませ直に逢ふまでに
3585 我妹子が下にも着よと贈りたる衣の紐を我れ解かめやも
3586 我がゆゑに思ひな痩せそ秋風の吹かむその月逢はむものゆゑ
3587 栲衾新羅へいます君が目を今日か明日かと斎ひて待たむ
3588 はろはろに思ほゆるかもしかれども異しき心を我が思はなくに
3589 夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてぞ我が来る妹が目を欲り
3590 妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む生駒の山を越えてぞ我が来る
3591 妹とありし時はあれども別れては衣手寒きものにぞありける
3592 海原に浮寝せむ夜は沖つ風いたくな吹きそ妹もあらなくに
3593 大伴の御津に船乗り漕ぎ出てはいづれの島に廬りせむ我れ
3594 潮待つとありける船を知らずして悔しく妹を別れ来にけり
3595 朝開き漕ぎ出て来れば武庫の浦の潮干の潟に鶴が声すも
3596 我妹子が形見に見むを印南都麻白波高み外にかも見む
3597 わたつみの沖つ白波立ち来らし海人娘子ども島隠る見ゆ
3598 ぬばたまの夜は明けぬらし玉の浦にあさりする鶴鳴き渡るなり
3599 月読の光りを清み神島の礒廻の浦ゆ船出す我れは
3600 離れ礒に立てるむろの木うたがたも久しき時を過ぎにけるかも
3601 しましくもひとりありうるものにあれや島のむろの木離れてあるらむ
3602 あをによし奈良の都にたなびける天の白雲見れど飽かぬかも
3603 青楊の枝伐り下ろしゆ種蒔きゆゆしき君に恋ひわたるかも
3604 妹が袖別れて久になりぬれど一日も妹を忘れて思へや
3605 わたつみの海に出でたる飾磨川絶えむ日にこそ我が恋やまめ
3606 玉藻刈る処女を過ぎて夏草の野島が崎に廬りす我れは
3606S 敏馬を過ぎて船近づきぬ
3607 白栲の藤江の浦に漁りする海人とや見らむ旅行く我れを
3607S 荒栲の鱸釣る海人とか見らむ
3608 天離る鄙の長道を恋ひ来れば明石の門より家のあたり見ゆ
3608S 大和島見ゆ
3609 武庫の海の庭よくあらし漁りする海人の釣舟波の上ゆ見ゆ
3609S 笥飯の海の刈り薦の乱れて出づ見ゆ海人の釣船
3610 安胡の浦に舟乗りすらむ娘子らが赤裳の裾に潮満つらむか
3610S 嗚呼見の浦玉裳の裾に
3611 大船に真楫しじ貫き海原を漕ぎ出て渡る月人壮士
3612 あをによし奈良の都に行く人もがも草枕旅行く船の泊り告げむに旋頭歌也
3613 海原を八十島隠り来ぬれども奈良の都は忘れかねつも
3614 帰るさに妹に見せむにわたつみの沖つ白玉拾ひて行かな
3615 我がゆゑに妹嘆くらし風早の浦の沖辺に霧たなびけり
3616 沖つ風いたく吹きせば我妹子が嘆きの霧に飽かましものを
3617 石走る瀧もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ
3618 山川の清き川瀬に遊べども奈良の都は忘れかねつも
3619 礒の間ゆたぎつ山川絶えずあらばまたも相見む秋かたまけて
3620 恋繁み慰めかねてひぐらしの鳴く島蔭に廬りするかも
3621 我が命を長門の島の小松原幾代を経てか神さびわたる
3622 月読みの光りを清み夕なぎに水手の声呼び浦廻漕ぐかも
3623 山の端に月傾けば漁りする海人の燈火沖になづさふ
3624 我れのみや夜船は漕ぐと思へれば沖辺の方に楫の音すなり
3625 夕されば葦辺に騒き明け来れば沖になづさふ鴨すらも妻とたぐひて我が尾には霜な降りそと白栲の羽さし交へてうち掃ひさ寝とふものを行く水の帰らぬごとく吹く風の見えぬがごとく跡もなき世の人にして別れにし妹が着せてしなれ衣袖片敷きてひとりかも寝む
3626 鶴が鳴き葦辺をさして飛び渡るあなたづたづしひとりさ寝れば
3627 朝されば妹が手にまく鏡なす御津の浜びに大船に真楫しじ貫き韓国に渡り行かむと直向ふ敏馬をさして潮待ちて水脈引き行けば沖辺には白波高み浦廻より漕ぎて渡れば我妹子に淡路の島は夕されば雲居隠りぬさ夜更けてゆくへを知らに我が心明石の浦に船泊めて浮寝をしつつわたつみの沖辺を見れば漁りする海人の娘子は小舟乗りつららに浮けり暁の潮満ち来れば葦辺には鶴鳴き渡る朝なぎに船出をせむと船人も水手も声呼びにほ鳥のなづさひ行けば家島は雲居に見えぬ我が思へる心なぐやと早く来て見むと思ひて大船を漕ぎ我が行けば沖つ波高く立ち来ぬ外のみに見つつ過ぎ行き玉の浦に船を留めて浜びより浦礒を見つつ泣く子なす音のみし泣かゆわたつみの手巻の玉を家づとに妹に遣らむと拾ひ取り袖には入れて帰し遣る使なければ持てれども験をなみとまた置きつるかも
3628 玉の浦の沖つ白玉拾へれどまたぞ置きつる見る人をなみ
3629 秋さらば我が船泊てむ忘れ貝寄せ来て置けれ沖つ白波
3630 真楫貫き船し行かずは見れど飽かぬ麻里布の浦に宿りせましを
3631 いつしかも見むと思ひし粟島を外にや恋ひむ行くよしをなみ
3632 大船にかし振り立てて浜清き麻里布の浦に宿りかせまし
3633 粟島の逢はじと思ふ妹にあれや安寐も寝ずて我が恋ひわたる
3634 筑紫道の可太の大島しましくも見ねば恋しき妹を置きて来ぬ
3635 妹が家路近くありせば見れど飽かぬ麻里布の浦を見せましものを
3636 家人は帰り早来と伊波比島斎ひ待つらむ旅行く我れを
3637 草枕旅行く人を伊波比島幾代経るまで斎ひ来にけむ
3638 これやこの名に負ふ鳴門のうづ潮に玉藻刈るとふ海人娘子ども
3639 波の上に浮き寝せし宵あど思へか心悲しく夢に見えつる
3640 都辺に行かむ船もが刈り薦の乱れて思ふ言告げやらむ
3641 暁の家恋しきに浦廻より楫の音するは海人娘子かも
3642 沖辺より潮満ち来らし可良の浦にあさりする鶴鳴きて騒きぬ
3643 沖辺より船人上る呼び寄せていざ告げ遣らむ旅の宿りを
3643S 旅の宿りをいざ告げ遣らな
3644 大君の命畏み大船の行きのまにまに宿りするかも
3645 我妹子は早も来ぬかと待つらむを沖にや住まむ家つかずして
3646 浦廻より漕ぎ来し船を風早み沖つみ浦に宿りするかも
3647 我妹子がいかに思へかぬばたまの一夜もおちず夢にし見ゆる
3648 海原の沖辺に灯し漁る火は明かして灯せ大和島見む
3649 鴨じもの浮寝をすれば蜷の腸か黒き髪に露ぞ置きにける
3650 ひさかたの天照る月は見つれども我が思ふ妹に逢はぬころかも
3651 ぬばたまの夜渡る月は早も出でぬかも海原の八十島の上ゆ妹があたり見む旋頭歌也
3652 志賀の海人の一日もおちず焼く塩のからき恋をも我れはするかも
3653 志賀の浦に漁りする海人家人の待ち恋ふらむに明かし釣る魚
3654 可之布江に鶴鳴き渡る志賀の浦に沖つ白波立ちし来らしも
3654S 満ちし来ぬらし
3655 今よりは秋づきぬらしあしひきの山松蔭にひぐらし鳴きぬ
3656 秋萩ににほへる我が裳濡れぬとも君が御船の綱し取りてば
3657 年にありて一夜妹に逢ふ彦星も我れにまさりて思ふらめやも
3658 夕月夜影立ち寄り合ひ天の川漕ぐ船人を見るが羨しさ
3659 秋風は日に異に吹きぬ我妹子はいつとか我れを斎ひ待つらむ
3660 神さぶる荒津の崎に寄する波間なくや妹に恋ひわたりなむ
3661 風の共寄せ来る波に漁りする海人娘子らが裳の裾濡れぬ
3661S 海人の娘子が裳の裾濡れぬ
3662 天の原振り放け見れば夜ぞ更けにけるよしゑやしひとり寝る夜は明けば明けぬとも
3663 わたつみの沖つ縄海苔来る時と妹が待つらむ月は経につつ
3664 志賀の浦に漁りする海人明け来れば浦廻漕ぐらし楫の音聞こゆ
3665 妹を思ひ寐の寝らえぬに暁の朝霧隠り雁がねぞ鳴く
3666 夕されば秋風寒し我妹子が解き洗ひ衣行きて早着む
3667 我が旅は久しくあらしこの我が着る妹が衣の垢つく見れば
3668 大君の遠の朝廷と思へれど日長くしあれば恋ひにけるかも
3669 旅にあれど夜は火灯し居る我れを闇にや妹が恋ひつつあるらむ
3670 韓亭能許の浦波立たぬ日はあれども家に恋ひぬ日はなし
3671 ぬばたまの夜渡る月にあらませば家なる妹に逢ひて来ましを
3672 ひさかたの月は照りたり暇なく海人の漁りは灯し合へり見ゆ
3673 風吹けば沖つ白波畏みと能許の亭にあまた夜ぞ寝る
3674 草枕旅を苦しみ恋ひ居れば可也の山辺にさを鹿鳴くも
3675 沖つ波高く立つ日にあへりきと都の人は聞きてけむかも
3676 天飛ぶや雁を使に得てしかも奈良の都に言告げ遣らむ
3677 秋の野をにほはす萩は咲けれども見る験なし旅にしあれば
3678 妹を思ひ寐の寝らえぬに秋の野にさを鹿鳴きつ妻思ひかねて
3679 大船に真楫しじ貫き時待つと我れは思へど月ぞ経にける
3680 夜を長み寐の寝らえぬにあしひきの山彦響めさを鹿鳴くも
3681 帰り来て見むと思ひし我が宿の秋萩すすき散りにけむかも
3682 天地の神を祈ひつつ我れ待たむ早来ませ君待たば苦しも
3683 君を思ひ我が恋ひまくはあらたまの立つ月ごとに避くる日もあらじ
3684 秋の夜を長みにかあらむなぞここば寐の寝らえぬもひとり寝ればか
3685 足日女御船泊てけむ松浦の海妹が待つべき月は経につつ
3686 旅なれば思ひ絶えてもありつれど家にある妹し思ひ悲しも
3687 あしひきの山飛び越ゆる鴈がねは都に行かば妹に逢ひて来ね
3688 天皇の遠の朝廷と韓国に渡る我が背は家人の斎ひ待たねか正身かも過ちしけむ秋去らば帰りまさむとたらちねの母に申して時も過ぎ月も経ぬれば今日か来む明日かも来むと家人は待ち恋ふらむに遠の国いまだも着かず大和をも遠く離りて岩が根の荒き島根に宿りする君
3689 岩田野に宿りする君家人のいづらと我れを問はばいかに言はむ
3690 世間は常かくのみと別れぬる君にやもとな我が恋ひ行かむ
3691 天地とともにもがもと思ひつつありけむものをはしけやし家を離れて波の上ゆなづさひ来にてあらたまの月日も来経ぬ雁がねも継ぎて来鳴けばたらちねの母も妻らも朝露に裳の裾ひづち夕霧に衣手濡れて幸くしもあるらむごとく出で見つつ待つらむものを世間の人の嘆きは相思はぬ君にあれやも秋萩の散らへる野辺の初尾花仮廬に葺きて雲離れ遠き国辺の露霜の寒き山辺に宿りせるらむ
3692 はしけやし妻も子どもも高々に待つらむ君や島隠れぬる
3693 黄葉の散りなむ山に宿りぬる君を待つらむ人し悲しも
3694 わたつみの畏き道を安けくもなく悩み来て今だにも喪なく行かむと壱岐の海人のほつての占部を肩焼きて行かむとするに夢のごと道の空路に別れする君
3695 昔より言ひけることの韓国のからくもここに別れするかも
3696 新羅へか家にか帰る壱岐の島行かむたどきも思ひかねつも
3697 百船の泊つる対馬の浅茅山しぐれの雨にもみたひにけり
3698 天離る鄙にも月は照れれども妹ぞ遠くは別れ来にける
3699 秋去れば置く露霜にあへずして都の山は色づきぬらむ
3700 あしひきの山下光る黄葉の散りの乱ひは今日にもあるかも
3701 竹敷の黄葉を見れば我妹子が待たむと言ひし時ぞ来にける
3702 竹敷の浦廻の黄葉我れ行きて帰り来るまで散りこすなゆめ
3703 竹敷の宇敝可多山は紅の八しほの色になりにけるかも
3704 黄葉の散らふ山辺ゆ漕ぐ船のにほひにめでて出でて来にけり
3705 竹敷の玉藻靡かし漕ぎ出なむ君がみ船をいつとか待たむ
3706 玉敷ける清き渚を潮満てば飽かず我れ行く帰るさに見む
3707 秋山の黄葉をかざし我が居れば浦潮満ち来いまだ飽かなくに
3708 物思ふと人には見えじ下紐の下ゆ恋ふるに月ぞ経にける
3709 家づとに貝を拾ふと沖辺より寄せ来る波に衣手濡れぬ
3710 潮干なばまたも我れ来むいざ行かむ沖つ潮騒高く立ち来ぬ
3711 我が袖は手本通りて濡れぬとも恋忘れ貝取らずは行かじ
3712 ぬばたまの妹が干すべくあらなくに我が衣手を濡れていかにせむ
3713 黄葉は今はうつろふ我妹子が待たむと言ひし時の経ゆけば
3714 秋されば恋しみ妹を夢にだに久しく見むを明けにけるかも
3715 ひとりのみ着寝る衣の紐解かば誰れかも結はむ家遠くして
3716 天雲のたゆたひ来れば九月の黄葉の山もうつろひにけり
3717 旅にても喪なく早来と我妹子が結びし紐はなれにけるかも
3718 家島は名にこそありけれ海原を我が恋ひ来つる妹もあらなくに
3719 草枕旅に久しくあらめやと妹に言ひしを年の経ぬらく
3720 我妹子を行きて早見む淡路島雲居に見えぬ家つくらしも
3721 ぬばたまの夜明かしも船は漕ぎ行かな御津の浜松待ち恋ひぬらむ
3722 大伴の御津の泊りに船泊てて龍田の山をいつか越え行かむ
3723 あしひきの山道越えむとする君を心に持ちて安けくもなし
3724 君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも
3725 我が背子しけだし罷らば白栲の袖を振らさね見つつ偲はむ
3726 このころは恋ひつつもあらむ玉櫛笥明けてをちよりすべなかるべし
3727 塵泥の数にもあらぬ我れゆゑに思ひわぶらむ妹がかなしさ
3728 あをによし奈良の大道は行きよけどこの山道は行き悪しかりけり
3729 愛しと我が思ふ妹を思ひつつ行けばかもとな行き悪しかるらむ
3730 畏みと告らずありしをみ越道の手向けに立ちて妹が名告りつ
3731 思ふゑに逢ふものならばしましくも妹が目離れて我れ居らめやも
3732 あかねさす昼は物思ひぬばたまの夜はすがらに音のみし泣かゆ
3733 我妹子が形見の衣なかりせば何物もてか命継がまし
3734 遠き山関も越え来ぬ今さらに逢ふべきよしのなきが寂しさ一云さびしさ
3735 思はずもまことあり得むやさ寝る夜の夢にも妹が見えざらなくに
3736 遠くあれば一日一夜も思はずてあるらむものと思ほしめすな
3737 人よりは妹ぞも悪しき恋もなくあらましものを思はしめつつ
3738 思ひつつ寝ればかもとなぬばたまの一夜もおちず夢にし見ゆる
3739 かくばかり恋ひむとかねて知らませば妹をば見ずぞあるべくありける
3740 天地の神なきものにあらばこそ我が思ふ妹に逢はず死にせめ
3741 命をし全くしあらばあり衣のありて後にも逢はざらめやも一云ありての後も
3742 逢はむ日をその日と知らず常闇にいづれの日まで我れ恋ひ居らむ
3743 旅といへば言にぞやすきすくなくも妹に恋ひつつすべなけなくに
3744 我妹子に恋ふるに我れはたまきはる短き命も惜しけくもなし
3745 命あらば逢ふこともあらむ我がゆゑにはだな思ひそ命だに経ば
3746 人の植うる田は植ゑまさず今さらに国別れして我れはいかにせむ
3747 我が宿の松の葉見つつ我れ待たむ早帰りませ恋ひ死なぬとに
3748 他国は住み悪しとぞ言ふ速けく早帰りませ恋ひ死なぬとに
3749 他国に君をいませていつまでか我が恋ひ居らむ時の知らなく
3750 天地の底ひのうらに我がごとく君に恋ふらむ人はさねあらじ
3751 白栲の我が下衣失はず持てれ我が背子直に逢ふまでに
3752 春の日のうら悲しきに後れ居て君に恋ひつつうつしけめやも
3753 逢はむ日の形見にせよとたわや女の思ひ乱れて縫へる衣ぞ
3754 過所なしに関飛び越ゆる霍公鳥多我子尓毛止まず通はむ
3755 愛しと我が思ふ妹を山川を中にへなりて安けくもなし
3756 向ひ居て一日もおちず見しかども厭はぬ妹を月わたるまで
3757 我が身こそ関山越えてここにあらめ心は妹に寄りにしものを
3758 さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ一云今さへや
3759 たちかへり泣けども我れは験なみ思ひわぶれて寝る夜しぞ多き
3760 さ寝る夜は多くあれども物思はず安く寝る夜はさねなきものを
3761 世の中の常のことわりかくさまになり来にけらしすゑし種から
3762 我妹子に逢坂山を越えて来て泣きつつ居れど逢ふよしもなし
3763 旅と言へば言にぞやすきすべもなく苦しき旅も言にまさめやも
3764 山川を中にへなりて遠くとも心を近く思ほせ我妹
3765 まそ鏡懸けて偲へとまつり出す形見のものを人に示すな
3766 愛しと思ひし思はば下紐に結ひつけ持ちてやまず偲はせ
3767 魂は朝夕にたまふれど我が胸痛し恋の繁きに
3768 このころは君を思ふとすべもなき恋のみしつつ音のみしぞ泣く
3769 ぬばたまの夜見し君を明くる朝逢はずまにして今ぞ悔しき
3770 味真野に宿れる君が帰り来む時の迎へをいつとか待たむ
3771 宮人の安寐も寝ずて今日今日と待つらむものを見えぬ君かも
3772 帰りける人来れりと言ひしかばほとほと死にき君かと思ひて
3773 君が共行かましものを同じこと後れて居れどよきこともなし
3774 我が背子が帰り来まさむ時のため命残さむ忘れたまふな
3775 あらたまの年の緒長く逢はざれど異しき心を我が思はなくに
3776 今日もかも都なりせば見まく欲り西の御馬屋の外に立てらまし
3777 昨日今日君に逢はずてするすべのたどきを知らに音のみしぞ泣く
3778 白栲の我が衣手を取り持ちて斎へ我が背子直に逢ふまでに
3779 我が宿の花橘はいたづらに散りか過ぐらむ見る人なしに
3780 恋ひ死なば恋ひも死ねとや霍公鳥物思ふ時に来鳴き響むる
3781 旅にして物思ふ時に霍公鳥もとなな鳴きそ我が恋まさる
3782 雨隠り物思ふ時に霍公鳥我が住む里に来鳴き響もす
3783 旅にして妹に恋ふれば霍公鳥我が住む里にこよ鳴き渡る
3784 心なき鳥にぞありける霍公鳥物思ふ時に鳴くべきものか
3785 霍公鳥間しまし置け汝が鳴けば我が思ふ心いたもすべなし
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万葉集3771番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3771番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3771番について歌番号3771番原文宮人能|夜須伊毛祢受弖|家布々々等|麻都良武毛能乎|美要奴君可聞訓読宮人の安寐も寝ずて今日今日と待つらむものを見えぬ君かも かな読みみや...
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万葉集3772番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3772番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3772番について歌番号3772番原文可敝里家流|比等伎多礼里等|伊比之可婆|保等保登之尓吉|君香登於毛比弖訓読帰りける人来れりと言ひしかばほとほと死にき君かと思ひて かな読...
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万葉集3773番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3773番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3773番について歌番号3773番原文君我牟多|由可麻之毛能乎|於奈自許等|於久礼弖乎礼杼|与伎許等毛奈之訓読君が共行かましものを同じこと後れて居れどよきこともなし かな読み...
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万葉集3774番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3774番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3774番について歌番号3774番原文和我世故我|可反里吉麻佐武|等伎能多米|伊能知能己佐牟|和須礼多麻布奈訓読我が背子が帰り来まさむ時のため命残さむ忘れたまふな かな読みわ...
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万葉集3775番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3775番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3775番について歌番号3775番原文安良多麻能|等之能乎奈我久|安波射礼杼|家之伎己許呂乎|安我毛波奈久尓訓読あらたまの年の緒長く逢はざれど異しき心を我が思はなくに かな読...
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万葉集3776番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3776番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3776番について歌番号3776番原文家布毛可母|美也故奈里世婆|見麻久保里|尓之能御馬屋乃|刀尓多弖良麻之訓読今日もかも都なりせば見まく欲り西の御馬屋の外に立てらまし かな...
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万葉集3761番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3761番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3761番について歌番号3761番原文与能奈可能|都年能己等和利|可久左麻尓|奈伎尓家良之|須恵之多祢可良訓読世の中の常のことわりかくさまになり来にけらしすゑし種から かな読...
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万葉集3762番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3762番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3762番について歌番号3762番原文和伎毛故尓|安布左可山乎|故要弖伎弖|奈伎都々乎礼杼|安布余思毛奈之訓読我妹子に逢坂山を越えて来て泣きつつ居れど逢ふよしもなし かな読み...
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万葉集3763番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3763番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3763番について歌番号3763番原文多婢等伊倍婆|許尓曽夜須伎|須敝毛奈久|々流思伎多婢毛|許等尓麻左米也母訓読旅と言へば言にぞやすきすべもなく苦しき旅も言にまさめやも か...
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万葉集3764番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3764番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3764番について歌番号3764番原文山川乎|奈可尓敝奈里弖|等保久登母|許己呂乎知可久|於毛保世和伎母訓読山川を中にへなりて遠くとも心を近く思ほせ我妹 かな読みやまかはを|...
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万葉集3765番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3765番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3765番について歌番号3765番原文麻蘇可我美|可氣弖之奴敝等|麻都里太須|可多美乃母能乎|比等尓之賣須奈訓読まそ鏡懸けて偲へとまつり出す形見のものを人に示すな かな読みま...
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万葉集3766番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3766番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3766番について歌番号3766番原文宇流波之等|於毛比之於毛|之多婢毛尓|由比都氣毛知弖|夜麻受之努波世訓読愛しと思ひし思はば下紐に結ひつけ持ちてやまず偲はせ かな読みうる...
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万葉集3751番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3751番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3751番について歌番号3751番原文之呂多倍能|安我之多其呂母|宇思奈波受|毛弖礼和我世故|多太尓安布麻弖尓訓読白栲の我が下衣失はず持てれ我が背子直に逢ふまでに かな読みし...
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万葉集3767番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3767番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3767番について歌番号3767番原文多麻之比波|安之多由布敝尓|多麻布礼杼|安我牟祢伊多之|古非能之氣吉尓訓読魂は朝夕にたまふれど我が胸痛し恋の繁きに かな読みたましひは|...
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万葉集3752番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3752番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3752番について歌番号3752番原文波流乃日能|宇良我奈之伎尓|於久礼為弖|君尓古非都々|宇都之家米也母訓読春の日のうら悲しきに後れ居て君に恋ひつつうつしけめやも かな読み...
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万葉集3768番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3768番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3768番について歌番号3768番原文己能許呂波|君乎於毛布等|須敝毛奈伎|古非能之都々|能之曽奈久訓読このころは君を思ふとすべもなき恋のみしつつ音のみしぞ泣く かな読みこの...
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万葉集3753番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3753番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3753番について歌番号3753番原文安波牟日能|可多美尓世与等|多和也女能|於毛比美太礼弖|奴敝流許呂母曽訓読逢はむ日の形見にせよとたわや女の思ひ乱れて縫へる衣ぞ かな読み...
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万葉集3769番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3769番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3769番について歌番号3769番原文奴婆多麻乃|欲流見之君乎|安久流安之多|安波受麻尓之弖|伊麻曽久夜思吉訓読ぬばたまの夜見し君を明くる朝逢はずまにして今ぞ悔しき かな読み...
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万葉集3754番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3754番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3754番について歌番号3754番原文過所奈之尓|世伎等婢古由流|保等登藝須|多我子尓毛|夜麻受可欲波牟訓読過所なしに関飛び越ゆる霍公鳥多我子尓毛止まず通はむ かな読みくゎそ...
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万葉集3755番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3755番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3755番について歌番号3755番原文宇流波之等|安我毛布伊毛乎|山川乎|奈可尓敝奈里弖|夜須家久毛奈之訓読愛しと我が思ふ妹を山川を中にへなりて安けくもなし かな読みうるはし...
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万葉集3756番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3756番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3756番について歌番号3756番原文牟可比為弖|一日毛於知受|見之可杼母|伊等波奴伊毛乎|都奇和多流麻弖訓読向ひ居て一日もおちず見しかども厭はぬ妹を月わたるまで かな読みむ...
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万葉集3757番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3757番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3757番について歌番号3757番原文安我許曽|世伎夜麻要弖|許己尓安良米|許己呂波伊毛尓|与里尓之母能乎訓読我が身こそ関山越えてここにあらめ心は妹に寄りにしものを かな読み...
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万葉集3758番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3758番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3758番について歌番号3758番原文佐須太氣能|大宮人者|伊麻毛可母|比等奈夫理能|許能美多流良武|訓読さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ| かな読みさすだけ...
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万葉集3759番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3759番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3759番について歌番号3759番原文多知可敝里|奈氣杼毛安礼波|之流思奈美|於毛比和夫礼弖|奴流欲之曽於保伎訓読たちかへり泣けども我れは験なみ思ひわぶれて寝る夜しぞ多き か...
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万葉集3760番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3760番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3760番について歌番号3760番原文左奴流欲波|於保久安礼杼母|毛能毛波受|夜須久奴流欲波|佐祢奈伎母能乎訓読さ寝る夜は多くあれども物思はず安く寝る夜はさねなきものを かな...
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万葉集3745番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3745番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3745番について歌番号3745番原文伊能知安良婆|安布許登母安良牟|和我由恵尓|波太奈於毛比曽|伊能知多尓敝波訓読命あらば逢ふこともあらむ我がゆゑにはだな思ひそ命だに経ば ...
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万葉集3746番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3746番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3746番について歌番号3746番原文等能宇々流|田者宇恵麻佐受|伊麻佐良尓|久尓和可礼之弖|安礼波伊可尓勢武訓読人の植うる田は植ゑまさず今さらに国別れして我れはいかにせむ ...
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万葉集3747番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3747番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3747番について歌番号3747番原文和我屋度能|麻都能葉見都々|安礼麻多無|波夜可反里麻世|古非之奈奴刀尓訓読我が宿の松の葉見つつ我れ待たむ早帰りませ恋ひ死なぬとに かな読...
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万葉集3748番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3748番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3748番について歌番号3748番原文比等久尓波|須美安之等曽伊布|須牟也氣久|波也可反里万世|古非之奈奴刀尓訓読他国は住み悪しとぞ言ふ速けく早帰りませ恋ひ死なぬとに かな読...
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万葉集3733番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3733番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3733番について歌番号3733番原文和伎毛故我|可多美能許呂母|奈可里世婆|奈尓毛能母弖加|伊能知都我麻之訓読我妹子が形見の衣なかりせば何物もてか命継がまし かな読みわぎも...
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万葉集3749番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3749番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3749番について歌番号3749番原文比等久尓々|伎美乎伊麻勢弖|伊弖可|安我故非乎良牟|等伎乃之良奈久訓読他国に君をいませていつまでか我が恋ひ居らむ時の知らなく かな読みひ...
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万葉集3734番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3734番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3734番について歌番号3734番原文等保伎山|世伎毛故要伎奴|伊麻左良尓|安布倍伎与之能|奈伎我佐夫之佐|訓読遠き山関も越え来ぬ今さらに逢ふべきよしのなきが寂しさ| かな読...
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万葉集3750番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3750番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3750番について歌番号3750番原文安米都知乃|曽許比能宇良尓|安我其等久|伎美尓故布良牟|比等波左祢安良自訓読天地の底ひのうらに我がごとく君に恋ふらむ人はさねあらじ かな...
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万葉集3735番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3735番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3735番について歌番号3735番原文於毛波受母|麻許等安里衣牟也|左奴流欲能|伊米尓毛伊母我|美延射良奈久尓訓読思はずもまことあり得むやさ寝る夜の夢にも妹が見えざらなくに ...
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万葉集3736番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3736番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3736番について歌番号3736番原文等保久安礼婆|一日一夜毛|於波受弖|安流良牟母能等|於毛保之賣須奈訓読遠くあれば一日一夜も思はずてあるらむものと思ほしめすな かな読みと...
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万葉集3737番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3737番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3737番について歌番号3737番原文比等余里波|伊毛曽母安之伎|故非毛奈久|安良末毛能乎|於毛波之米都追訓読人よりは妹ぞも悪しき恋もなくあらましものを思はしめつつ かな読み...
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万葉集3738番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3738番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3738番について歌番号3738番原文於毛比都追|奴礼婆可毛奈|奴婆多麻能|比等欲毛意知受|伊米尓之見由流訓読思ひつつ寝ればかもとなぬばたまの一夜もおちず夢にし見ゆる かな読...
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万葉集3739番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3739番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3739番について歌番号3739番原文可久婆可里|古非牟等可祢弖|之良末世婆|伊毛乎婆美受曽|安流倍久安里家留訓読かくばかり恋ひむとかねて知らませば妹をば見ずぞあるべくありけ...
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万葉集3740番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3740番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3740番について歌番号3740番原文安米都知能|可未奈伎毛能尓|安良婆許曽|安我毛布伊毛尓|安波受思仁世米訓読天地の神なきものにあらばこそ我が思ふ妹に逢はず死にせめ かな読...
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万葉集3741番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3741番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集3741番について歌番号3741番原文伊能知乎之|麻多久之安良婆|安里伎奴能|安里弖能知尓毛|安波射良米也母|訓読命をし全くしあらばあり衣のありて後にも逢はざらめやも| かな...