万葉集|第19巻の和歌一覧

万葉集の第19巻を一覧にまとめました。

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万葉集の第19巻一覧

4139春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子
4140吾が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りたるかも
4141春まけてもの悲しきにさ夜更けて羽振き鳴く鴫誰が田にか住む
4142春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大道し思ほゆ
4143もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花
4144燕来る時になりぬと雁がねは国偲ひつつ雲隠り鳴く
4145春まけてかく帰るとも秋風にもみたむ山を越え来ざらめや一云春されば帰るこの雁
4146夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬尋め心もしのに鳴く千鳥かも
4147夜くたちて鳴く川千鳥うべしこそ昔の人も偲ひ来にけれ
4148杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも
4149あしひきの八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも
4150朝床に聞けば遥けし射水川朝漕ぎしつつ唄ふ舟人
4151今日のためと思ひて標しあしひきの峰の上の桜かく咲きにけり
4152奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴
4153漢人も筏浮かべて遊ぶといふ今日ぞ我が背子花かづらせな
4154あしひきの山坂越えて行きかはる年の緒長くしなざかる越にし住めば大君の敷きます国は都をもここも同じと心には思ふものから語り放け見放くる人目乏しみと思ひし繁しそこゆゑに心なぐやと秋づけば萩咲きにほふ石瀬野に馬だき行きてをちこちに鳥踏み立て白塗りの小鈴もゆらにあはせ遣り振り放け見つついきどほる心のうちを思ひ延べ嬉しびながら枕付く妻屋のうちに鳥座結ひ据えてぞ我が飼ふ真白斑の鷹
4155矢形尾の真白の鷹を宿に据ゑ掻き撫で見つつ飼はくしよしも
4156あらたまの年行きかはり春されば花のみにほふあしひきの山下響み落ち激ち流る辟田の川の瀬に鮎子さ走る島つ鳥鵜養伴なへ篝さしなづさひ行けば我妹子が形見がてらと紅の八しほに染めておこせたる衣の裾も通りて濡れぬ
4157紅の衣にほはし辟田川絶ゆることなく我れかへり見む
4158年のはに鮎し走らば辟田川鵜八つ潜けて川瀬尋ねむ
4159礒の上のつままを見れば根を延へて年深からし神さびにけり
4160天地の遠き初めよ世間は常なきものと語り継ぎ流らへ来たれ天の原振り放け見れば照る月も満ち欠けしけりあしひきの山の木末も春されば花咲きにほひ秋づけば露霜負ひて風交りもみち散りけりうつせみもかくのみならし紅の色もうつろひぬばたまの黒髪変り朝の笑み夕変らひ吹く風の見えぬがごとく行く水の止まらぬごとく常もなくうつろふ見ればにはたづみ流るる涙留めかねつも
4161言とはぬ木すら春咲き秋づけばもみち散らくは常をなみこそ一云常なけむとぞ
4162うつせみの常なき見れば世の中に心つけずて思ふ日ぞ多き一云嘆く日ぞ多き
4163妹が袖我れ枕かむ川の瀬に霧立ちわたれさ夜更けぬとに
4164ちちの実の父の命ははそ葉の母の命おほろかに心尽して思ふらむその子なれやも大夫や空しくあるべき梓弓末振り起し投矢持ち千尋射わたし剣大刀腰に取り佩きあしひきの八つ峰踏み越えさしまくる心障らず後の世の語り継ぐべく名を立つべしも
4165大夫は名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね
4166時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き鳴く鳥の声も変らふ耳に聞き目に見るごとにうち嘆き萎えうらぶれ偲ひつつ争ふはしに木の暗の四月し立てば夜隠りに鳴く霍公鳥いにしへゆ語り継ぎつる鴬の現し真子かもあやめぐさ花橘を娘子らが玉貫くまでにあかねさす昼はしめらにあしひきの八つ峰飛び越えぬばたまの夜はすがらに暁の月に向ひて行き帰り鳴き響むれどなにか飽き足らむ
4167時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくしよしも
4168毎年に来鳴くものゆゑ霍公鳥聞けば偲はく逢はぬ日を多み毎年謂之等之乃波
4169霍公鳥来鳴く五月に咲きにほふ花橘のかぐはしき親の御言朝夕に聞かぬ日まねく天離る鄙にし居ればあしひきの山のたをりに立つ雲をよそのみ見つつ嘆くそら安けなくに思ふそら苦しきものを奈呉の海人の潜き取るといふ白玉の見が欲し御面直向ひ見む時までは松柏の栄えいまさね貴き我が君御面謂之美於毛和
4170白玉の見が欲し君を見ず久に鄙にし居れば生けるともなし
4171常人も起きつつ聞くぞ霍公鳥この暁に来鳴く初声
4172霍公鳥来鳴き響めば草取らむ花橘を宿には植ゑずて
4173妹を見ず越の国辺に年経れば我が心どのなぐる日もなし
4174春のうちの楽しき終は梅の花手折り招きつつ遊ぶにあるべし
4175霍公鳥今来鳴きそむあやめぐさかづらくまでに離るる日あらめや毛能波三箇辞闕之
4176我が門ゆ鳴き過ぎ渡る霍公鳥いやなつかしく聞けど飽き足らず毛能波C尓乎六箇辞闕之
4177我が背子と手携はりて明けくれば出で立ち向ひ夕されば振り放け見つつ思ひ延べ見なぎし山に八つ峰には霞たなびき谷辺には椿花咲きうら悲し春し過ぐれば霍公鳥いやしき鳴きぬ独りのみ聞けば寂しも君と我れと隔てて恋ふる砺波山飛び越え行きて明け立たば松のさ枝に夕さらば月に向ひてあやめぐさ玉貫くまでに鳴き響め安寐寝しめず君を悩ませ
4178我れのみし聞けば寂しも霍公鳥丹生の山辺にい行き鳴かにも
4179霍公鳥夜鳴きをしつつ我が背子を安寐な寝しめゆめ心あれ
4180春過ぎて夏来向へばあしひきの山呼び響めさ夜中に鳴く霍公鳥初声を聞けばなつかしあやめぐさ花橘を貫き交へかづらくまでに里響め鳴き渡れどもなほし偲はゆ
4181さ夜更けて暁月に影見えて鳴く霍公鳥聞けばなつかし
4182霍公鳥聞けども飽かず網捕りに捕りてなつけな離れず鳴くがね
4183霍公鳥飼ひ通せらば今年経て来向ふ夏はまづ鳴きなむを
4184山吹の花取り持ちてつれもなく離れにし妹を偲ひつるかも
4185うつせみは恋を繁みと春まけて思ひ繁けば引き攀ぢて折りも折らずも見るごとに心なぎむと茂山の谷辺に生ふる山吹を宿に引き植ゑて朝露ににほへる花を見るごとに思ひはやまず恋し繁しも
4186山吹を宿に植ゑては見るごとに思ひはやまず恋こそまされ
4187思ふどちますらをのこの木の暗の繁き思ひを見明らめ心遣らむと布勢の海に小舟つら並めま櫂掛けい漕ぎ廻れば乎布の浦に霞たなびき垂姫に藤波咲て浜清く白波騒きしくしくに恋はまされど今日のみに飽き足らめやもかくしこそいや年のはに春花の茂き盛りに秋の葉のもみたむ時にあり通ひ見つつ偲はめこの布勢の海を
4188藤波の花の盛りにかくしこそ浦漕ぎ廻つつ年に偲はめ
4189天離る鄙としあればそこここも同じ心ぞ家離り年の経ゆけばうつせみは物思ひ繁しそこゆゑに心なぐさに霍公鳥鳴く初声を橘の玉にあへ貫きかづらきて遊ばむはしも大夫を伴なへ立てて叔羅川なづさひ上り平瀬には小網さし渡し早き瀬に鵜を潜けつつ月に日にしかし遊ばね愛しき我が背子
4190叔羅川瀬を尋ねつつ我が背子は鵜川立たさね心なぐさに
4191鵜川立ち取らさむ鮎のしがはたは我れにかき向け思ひし思はば
4192桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに青柳の細き眉根を笑み曲がり朝影見つつ娘子らが手に取り持てるまそ鏡二上山に木の暗の茂き谷辺を呼び響め朝飛び渡り夕月夜かそけき野辺にはろはろに鳴く霍公鳥立ち潜くと羽触れに散らす藤波の花なつかしみ引き攀ぢて袖に扱入れつ染まば染むとも
4193霍公鳥鳴く羽触れにも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花一云散りぬべみ袖に扱入れつ藤波の花
4194霍公鳥鳴き渡りぬと告ぐれども我れ聞き継がず花は過ぎつつ
4195我がここだ偲はく知らに霍公鳥いづへの山を鳴きか越ゆらむ
4196月立ちし日より招きつつうち偲ひ待てど来鳴かぬ霍公鳥かも
4197妹に似る草と見しより我が標し野辺の山吹誰れか手折りし
4198つれもなく離れにしものと人は言へど逢はぬ日まねみ思ひぞ我がする
4199藤波の影なす海の底清み沈く石をも玉とぞ我が見る
4200多胡の浦の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため
4201いささかに思ひて来しを多胡の浦に咲ける藤見て一夜経ぬべし
4202藤波を仮廬に作り浦廻する人とは知らに海人とか見らむ
4203家に行きて何を語らむあしひきの山霍公鳥一声も鳴け
4204我が背子が捧げて持てるほほがしはあたかも似るか青き蓋
4205皇祖の遠御代御代はい重き折り酒飲みきといふぞこのほほがしは
4206渋谿をさして我が行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし止め
4207ここにしてそがひに見ゆる我が背子が垣内の谷に明けされば榛のさ枝に夕されば藤の繁みにはろはろに鳴く霍公鳥我が宿の植木橘花に散る時をまだしみ来鳴かなくそこは恨みずしかれども谷片付きて家居れる君が聞きつつ告げなくも憂し
4208我がここだ待てど来鳴かぬ霍公鳥ひとり聞きつつ告げぬ君かも
4209谷近く家は居れども木高くて里はあれども霍公鳥いまだ来鳴かず鳴く声を聞かまく欲りと朝には門に出で立ち夕には谷を見渡し恋ふれども一声だにもいまだ聞こえず
4210藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山霍公鳥などか来鳴かぬ
4211古にありけるわざのくすばしき事と言ひ継ぐ智渟壮士菟原壮士のうつせみの名を争ふとたまきはる命も捨てて争ひに妻問ひしける処女らが聞けば悲しさ春花のにほえ栄えて秋の葉のにほひに照れる惜しき身の盛りすら大夫の言いたはしみ父母に申し別れて家離り海辺に出で立ち朝夕に満ち来る潮の八重波に靡く玉藻の節の間も惜しき命を露霜の過ぎましにけれ奥城をここと定めて後の世の聞き継ぐ人もいや遠に偲ひにせよと黄楊小櫛しか刺しけらし生ひて靡けり
4212娘子らが後の標と黄楊小櫛生ひ変り生ひて靡きけらしも
4213東風をいたみ奈呉の浦廻に寄する波いや千重しきに恋ひわたるかも
4214天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男は大君にまつろふものと定まれる官にしあれば大君の命畏み鄙離る国を治むとあしひきの山川へだて風雲に言は通へど直に逢はず日の重なれば思ひ恋ひ息づき居るに玉桙の道来る人の伝て言に我れに語らくはしきよし君はこのころうらさびて嘆かひいます世間の憂けく辛けく咲く花も時にうつろふうつせみも常なくありけりたらちねの御母の命何しかも時しはあらむをまそ鏡見れども飽かず玉の緒の惜しき盛りに立つ霧の失せぬるごとく置く露の消ぬるがごとく玉藻なす靡き臥い伏し行く水の留めかねつとたはことか人の言ひつるおよづれか人の告げつる梓弓爪引く夜音の遠音にも聞けば悲しみにはたづみ流るる涙留めかねつも
4215遠音にも君が嘆くと聞きつれば哭のみし泣かゆ相思ふ我れは
4216世間の常なきことは知るらむを心尽くすな大夫にして
4217卯の花を腐す長雨の始水に寄る木屑なす寄らむ子もがも
4218鮪突くと海人の灯せる漁り火の秀にか出ださむ我が下思ひを
4219我が宿の萩咲きにけり秋風の吹かむを待たばいと遠みかも
4220海神の神の命のみ櫛笥に貯ひ置きて斎くとふ玉にまさりて思へりし我が子にはあれどうつせみの世の理と大夫の引きのまにまにしなざかる越道をさして延ふ蔦の別れにしより沖つ波とをむ眉引き大船のゆくらゆくらに面影にもとな見えつつかく恋ひば老いづく我が身けだし堪へむかも
4221かくばかり恋しくしあらばまそ鏡見ぬ日時なくあらましものを
4222このしぐれいたくな降りそ我妹子に見せむがために黄葉取りてむ
4223あをによし奈良人見むと我が背子が標けむ黄葉地に落ちめやも
4224朝霧のたなびく田居に鳴く雁を留め得むかも我が宿の萩
4225あしひきの山の黄葉にしづくあひて散らむ山道を君が越えまく
4226この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む
4227大殿のこの廻りの雪な踏みそねしばしばも降らぬ雪ぞ山のみに降りし雪ぞゆめ寄るな人やな踏みそね雪は
4228ありつつも見したまはむぞ大殿のこの廻りの雪な踏みそね
4229新しき年の初めはいや年に雪踏み平し常かくにもが
4230降る雪を腰になづみて参ゐて来し験もあるか年の初めに
4231なでしこは秋咲くものを君が家の雪の巌に咲けりけるかも
4232雪の嶋巌に植ゑたるなでしこは千代に咲かぬか君がかざしに
4233うち羽振き鶏は鳴くともかくばかり降り敷く雪に君いまさめやも
4234鳴く鶏はいやしき鳴けど降る雪の千重に積めこそ我が立ちかてね
4235天雲をほろに踏みあだし鳴る神も今日にまさりて畏けめやも
4236天地の神はなかれや愛しき我が妻離る光る神鳴りはた娘子携はりともにあらむと思ひしに心違ひぬ言はむすべ為むすべ知らに木綿たすき肩に取り懸け倭文幣を手に取り持ちてな放けそと我れは祈れど枕きて寝し妹が手本は雲にたなびく
4237うつつにと思ひてしかも夢のみに手本巻き寝と見ればすべなし
4238君が行きもし久にあらば梅柳誰れとともにか我がかづらかむ
4239二上の峰の上の茂に隠りにしその霍公鳥待てど来鳴かず
4240大船に真楫しじ貫きこの我子を唐国へ遣る斎へ神たち
4241春日野に斎く三諸の梅の花栄えてあり待て帰りくるまで
4242天雲の行き帰りなむものゆゑに思ひぞ我がする別れ悲しみ
4243住吉に斎く祝が神言と行くとも来とも船は早けむ
4244あらたまの年の緒長く我が思へる子らに恋ふべき月近づきぬ
4245そらみつ大和の国あをによし奈良の都ゆおしてる難波に下り住吉の御津に船乗り直渡り日の入る国に任けらゆる我が背の君をかけまくのゆゆし畏き住吉の我が大御神船の舳に領きいまし船艫にみ立たしましてさし寄らむ礒の崎々漕ぎ泊てむ泊り泊りに荒き風波にあはせず平けく率て帰りませもとの朝廷に
4246沖つ波辺波な越しそ君が船漕ぎ帰り来て津に泊つるまで
4247天雲のそきへの極み我が思へる君に別れむ日近くなりぬ
4248あらたまの年の緒長く相見てしその心引き忘らえめやも
4249石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹猟だにせずや別れむ
4250しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも
4251玉桙の道に出で立ち行く我れは君が事跡を負ひてし行かむ
4252君が家に植ゑたる萩の初花を折りてかざさな旅別るどち
4253立ちて居て待てど待ちかね出でて来し君にここに逢ひかざしつる萩
4254蜻蛉島大和の国を天雲に磐舟浮べ艫に舳に真櫂しじ貫きい漕ぎつつ国見しせして天降りまし払ひ平げ千代重ねいや継ぎ継ぎに知らし来る天の日継と神ながら我が大君の天の下治めたまへばもののふの八十伴の男を撫でたまひ整へたまひ食す国も四方の人をもあぶさはず恵みたまへばいにしへゆなかりし瑞度まねく申したまひぬ手抱きて事なき御代と天地日月とともに万代に記し継がむぞやすみしし我が大君秋の花しが色々に見したまひ明らめたまひ酒みづき栄ゆる今日のあやに貴さ
4255秋の花種にあれど色ごとに見し明らむる今日の貴さ
4256いにしへに君が三代経て仕へけり我が大主は七代申さね
4257手束弓手に取り持ちて朝狩りに君は立たしぬ棚倉の野に
4258明日香川川門を清み後れ居て恋ふれば都いや遠そきぬ
4259十月時雨の常か我が背子が宿の黄葉散りぬべく見ゆ
4260大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ
4261大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を都と成しつ作者<未>詳
4262唐国に行き足らはして帰り来むますら健男に御酒奉る
4263櫛も見じ屋内も掃かじ草枕旅行く君を斎ふと思ひて
4264そらみつ大和の国は水の上は地行くごとく船の上は床に居るごと大神の斎へる国ぞ四つの船船の舳並べ平けく早渡り来て返り言奏さむ日に相飲まむ酒ぞこの豊御酒は
4265四つの船早帰り来としらか付け我が裳の裾に斎ひて待たむ
4266あしひきの八つ峰の上の栂の木のいや継ぎ継ぎに松が根の絶ゆることなくあをによし奈良の都に万代に国知らさむとやすみしし我が大君の神ながら思ほしめして豊の宴見す今日の日はもののふの八十伴の男の島山に赤る橘うずに刺し紐解き放けて千年寿き寿き響もしゑらゑらに仕へまつるを見るが貴さ
4267天皇の御代万代にかくしこそ見し明きらめめ立つ年の端に
4268この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり
4269よそのみに見ればありしを今日見ては年に忘れず思ほえむかも
4270葎延ふ賎しき宿も大君の座さむと知らば玉敷かましを
4271松蔭の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺に
4272天地に足らはし照りて我が大君敷きませばかも楽しき小里
4273天地と相栄えむと大宮を仕へまつれば貴く嬉しき
4274天にはも五百つ綱延ふ万代に国知らさむと五百つ綱延ふ似古歌而未詳
4275天地と久しきまでに万代に仕へまつらむ黒酒白酒を
4276島山に照れる橘うずに刺し仕へまつるは卿大夫たち
4277袖垂れていざ我が園に鴬の木伝ひ散らす梅の花見に
4278あしひきの山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむ
4279能登川の後には逢はむしましくも別るといへば悲しくもあるか
4280立ち別れ君がいまさば磯城島の人は我れじく斎ひて待たむ
4281白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな息の緒に思ふ,息の緒にする
4282言繁み相問はなくに梅の花雪にしをれてうつろはむかも
4283梅の花咲けるが中にふふめるは恋か隠れる雪を待つとか
4284新しき年の初めに思ふどちい群れて居れば嬉しくもあるか
4285大宮の内にも外にもめづらしく降れる大雪な踏みそね惜し
4286御園生の竹の林に鴬はしば鳴きにしを雪は降りつつ
4287鴬の鳴きし垣内ににほへりし梅この雪にうつろふらむか
4288川洲にも雪は降れれし宮の内に千鳥鳴くらし居む所なみ
4289青柳の上枝攀ぢ取りかづらくは君が宿にし千年寿くとぞ
4290春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影に鴬鳴くも
4291我が宿のい笹群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
4292うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へば
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万葉集|第19巻の和歌一覧

万葉集4290番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4290番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4290番について歌番号4290番原文春野尓|霞多奈i伎|宇良悲|許能暮影尓|鴬奈久母訓読春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影に鴬鳴くもかな読みはるののに|かすみたなびき|うら...
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万葉集4291番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4291番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4291番について歌番号4291番原文和我屋度能|伊佐左村竹|布久風能|於等能可蘇氣伎|許能由布敝可母訓読我が宿のい笹群竹吹く風の音のかそけきこの夕かもかな読みわがやどの|い...
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万葉集4292番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4292番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4292番について歌番号4292番原文宇良々々尓|照流春日尓|比婆理安我里|情悲毛|比里志於母倍婆訓読うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へばかな読みうらうらに|...
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万葉集4282番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4282番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4282番について歌番号4282番原文辞繁|不相問尓|梅花|雪尓之乎礼氐|宇都呂波牟可母訓読言繁み相問はなくに梅の花雪にしをれてうつろはむかもかな読みことしげみ|あひとはなく...
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万葉集4283番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4283番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4283番について歌番号4283番原文梅花|開有之中尓|布敷賣流波|戀哉許母礼留|雪乎待等可訓読梅の花咲けるが中にふふめるは恋か隠れる雪を待つとかかな読みうめのはな|さけるが...
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万葉集4268番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4268番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4268番について歌番号4268番原文此里者|継而霜哉置|夏野尓|吾見之草波|毛美知多里家利訓読この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけりかな読みこのさとは|つ...
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万葉集4284番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4284番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4284番について歌番号4284番原文新|年始尓|思共|伊牟礼氐乎礼婆|宇礼之久母安流可訓読新しき年の初めに思ふどちい群れて居れば嬉しくもあるかかな読みあらたしき|としのはじ...
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万葉集4269番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4269番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4269番について歌番号4269番原文余曽能未尓|見者有之乎|今日見者|年尓不忘|所念可母訓読よそのみに見ればありしを今日見ては年に忘れず思ほえむかもかな読みよそのみに|みれ...
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万葉集4285番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4285番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4285番について歌番号4285番原文大宮能|内尓毛外尓母|米都良之久|布礼留大雪|莫踏祢乎之訓読大宮の内にも外にもめづらしく降れる大雪な踏みそね惜しかな読みおほみやの|うち...
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万葉集4270番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4270番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4270番について歌番号4270番原文牟具良波布|伊也之伎屋戸母|大皇之|座牟等知者|玉之可麻思乎訓読葎延ふ賎しき宿も大君の座さむと知らば玉敷かましをかな読みむぐらはふ|いや...
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万葉集4286番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4286番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4286番について歌番号4286番原文御苑布能|竹林尓|鴬波|之波奈吉尓之乎|雪波布利都々訓読御園生の竹の林に鴬はしば鳴きにしを雪は降りつつかな読みみそのふの|たけのはやしに...
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万葉集4271番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4271番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4271番について歌番号4271番原文松影乃|清濱邊尓|玉敷者|君伎麻佐牟可|清濱邊尓訓読松蔭の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺にかな読みまつかげの|きよきはまへに|た...
万葉集|第19巻の和歌一覧

万葉集4287番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4287番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4287番について歌番号4287番原文鴬能|鳴之可伎都尓|保敝理之|梅此雪尓|宇都呂布良牟可訓読鴬の鳴きし垣内ににほへりし梅この雪にうつろふらむかかな読みうぐひすの|なきしか...
万葉集|第19巻の和歌一覧

万葉集4272番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4272番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4272番について歌番号4272番原文天地尓|足之照而|吾大皇|之伎座婆可母|樂伎小里訓読天地に足らはし照りて我が大君敷きませばかも楽しき小里かな読みあめつちに|たらはしてり...
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万葉集4288番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4288番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4288番について歌番号4288番原文河渚尓母|雪波布礼々之|裏|智杼利鳴良之|為牟等己呂奈美訓読川洲にも雪は降れれし宮の内に千鳥鳴くらし居む所なみかな読みかはすにも|ゆきは...
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万葉集4273番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4273番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4273番について歌番号4273番原文天地与|相左可延牟等|大宮乎|都可倍麻都礼婆|貴久宇礼之伎訓読天地と相栄えむと大宮を仕へまつれば貴く嬉しきかな読みあめつちと|あひさかえ...
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万葉集4289番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4289番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4289番について歌番号4289番原文青柳乃|保都枝与治等理|可豆良久波|君之屋戸尓之|千年保久等曽訓読青柳の上枝攀ぢ取りかづらくは君が宿にし千年寿くとぞかな読みあをやぎの|...
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万葉集4274番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4274番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4274番について歌番号4274番原文天尓波母|五百都綱波布|万代尓|國所知牟等|五百都々奈波布訓読天にはも五百つ綱延ふ万代に国知らさむと五百つ綱延ふかな読みあめにはも|いほ...
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万葉集4275番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4275番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4275番について歌番号4275番原文天地与|久万弖尓|万代尓|都可倍麻都良牟|黒酒白酒乎訓読天地と久しきまでに万代に仕へまつらむ黒酒白酒をかな読みあめつちと|ひさしきまでに...
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万葉集4276番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4276番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4276番について歌番号4276番原文嶋山尓|照在橘|宇受尓左之|仕奉者|卿大夫等訓読島山に照れる橘うずに刺し仕へまつるは卿大夫たちかな読みしまやまに|てれるたちばな|うずに...
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万葉集4277番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4277番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4277番について歌番号4277番原文袖垂而|伊射吾苑尓|鴬乃|木傳令落|梅花見尓訓読袖垂れていざ我が園に鴬の木伝ひ散らす梅の花見にかな読みそでたれて|いざわがそのに|うぐひ...
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万葉集4278番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4278番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4278番について歌番号4278番原文足日木乃|夜麻之多日影|可豆良家流|宇倍尓也左良尓|梅乎之波牟訓読あしひきの山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむかな読みあしひき...
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万葉集4279番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4279番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4279番について歌番号4279番原文能登河乃|後者相牟|之麻之久母|別等伊倍婆|可奈之久母在香訓読能登川の後には逢はむしましくも別るといへば悲しくもあるかかな読みのとがはの...
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万葉集4280番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4280番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4280番について歌番号4280番原文立別|君我伊麻左婆|之奇嶋能|人者和礼自久|伊波比弖麻多牟訓読立ち別れ君がいまさば磯城島の人は我れじく斎ひて待たむかな読みたちわかれ|き...
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万葉集4281番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4281番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4281番について歌番号4281番原文白雪能|布里之久山乎|越由加牟|君乎曽母等奈|伊吉能乎尓念,伊伎能乎尓須流訓読白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな息の緒に思ふ,息の...
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万葉集4250番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4250番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4250番について歌番号4250番原文之奈謝可流|越尓五箇年|住々而|立別麻久|惜初夜可訓読しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かもかな読みしなざかる|こしにいつ...
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万葉集4266番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4266番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4266番について歌番号4266番原文安之比奇能|八峯能宇倍能|都我能木能|伊也継々尓|松根能|絶事奈久|青丹余志|奈良能京師尓|万代尓|國所知等|安美知之|吾大皇乃|神奈我...
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万葉集4251番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4251番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4251番について歌番号4251番原文玉桙之|道尓出立|徃吾者|公之事跡乎|負而之将去訓読玉桙の道に出で立ち行く我れは君が事跡を負ひてし行かむかな読みたまほこの|みちにいでた...
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万葉集4267番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4267番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4267番について歌番号4267番原文須賣呂伎能|御代万代尓|如是許曽|見為安伎良目|立年之葉尓訓読天皇の御代万代にかくしこそ見し明きらめめ立つ年の端にかな読みすめろきの|み...
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万葉集4252番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4252番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4252番について歌番号4252番原文君之家尓|殖有芽子之|始花乎|折而挿頭奈|客別度知訓読君が家に植ゑたる萩の初花を折りてかざさな旅別るどちかな読みきみがいへに|うゑたるは...
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万葉集4253番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4253番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4253番について歌番号4253番原文立而居而|待登待可祢|伊泥氐来之|君尓於是相|挿頭都流波疑訓読立ちて居て待てど待ちかね出でて来し君にここに逢ひかざしつる萩かな読みたちて...
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万葉集4254番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4254番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4254番について歌番号4254番原文蜻嶋|山跡國乎|天雲尓|磐船浮|等母尓倍尓|真可伊繁貫|伊許藝都追|國看之勢志氐|安母里麻之|掃平|千代累|弥嗣継尓|所知来流|天之日継...
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万葉集4255番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4255番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4255番について歌番号4255番原文秋時花|種尓有等|色別尓|見之明良牟流|今日之貴左訓読秋の花種にあれど色ごとに見し明らむる今日の貴さかな読みあきのはな|くさぐさにあれど...
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万葉集4256番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4256番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4256番について歌番号4256番原文古昔尓|君之三代經|仕家利|吾大主波|七世申祢訓読いにしへに君が三代経て仕へけり我が大主は七代申さねかな読みいにしへに|きみがみよへて|...
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万葉集4257番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4257番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4257番について歌番号4257番原文手束弓|手尓取持而|朝猟尓|君者立奴|多奈久良能野尓訓読手束弓手に取り持ちて朝狩りに君は立たしぬ棚倉の野にかな読みたつかゆみ|てにとりも...
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万葉集4258番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4258番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4258番について歌番号4258番原文明日香河|々戸乎清美|後居而|戀者京|弥遠曽伎奴訓読明日香川川門を清み後れ居て恋ふれば都いや遠そきぬかな読みあすかがは|かはとをきよみ|...
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万葉集4259番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4259番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4259番について歌番号4259番原文十月|之具礼能常可|吾世古河|屋戸乃黄葉|可落所見訓読十月時雨の常か我が背子が宿の黄葉散りぬべく見ゆかな読みかむなづき|しぐれのつねか|...
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万葉集4260番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4260番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4260番について歌番号4260番原文皇者|神尓之座者|赤駒之|腹婆布田為乎|京師跡奈之都訓読大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつかな読みおほきみは|かみにしませば...
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万葉集4261番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4261番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4261番について歌番号4261番原文大王者|神尓之座者|水鳥乃|須太久水奴麻乎|皇都常成通|訓読大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を都と成しつ|かな読みおほきみは|かみにし...
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万葉集4262番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4262番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4262番について歌番号4262番原文韓國尓|由伎多良波之氐|可敝里許牟|麻須良多家乎尓|美伎多弖麻都流訓読唐国に行き足らはして帰り来むますら健男に御酒奉るかな読みからくにに...
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万葉集4263番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4263番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4263番について歌番号4263番原文梳毛見自|屋中毛波可自|久左麻久良|多婢由久伎美乎|伊波布等毛比氐|訓読櫛も見じ屋内も掃かじ草枕旅行く君を斎ふと思ひてかな読みくしもみじ...
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万葉集4264番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4264番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4264番について歌番号4264番原文虚見都|山跡乃國波|水上波|地徃如久|船上波|床座如|大神乃|鎮在國曽|四舶|々能倍奈良倍|平安|早渡来而|還事|奏日尓|相飲酒曽|豊御...
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万葉集4249番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4249番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4249番について歌番号4249番原文伊波世野尓|秋芽子之努藝|馬並|始鷹猟太尓|不為哉将別訓読石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹猟だにせずや別れむかな読みいはせのに|あきはぎし...
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万葉集4265番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4265番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4265番について歌番号4265番原文四舶|早還来等|白香著|朕裳裙尓|鎮而将待訓読四つの船早帰り来としらか付け我が裳の裾に斎ひて待たむかな読みよつのふね|はやかへりこと|し...
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万葉集4234番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4234番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4234番について歌番号4234番原文鳴鶏者|弥及鳴杼|落雪之|千重尓積許曽|吾等立可氐祢訓読鳴く鶏はいやしき鳴けど降る雪の千重に積めこそ我が立ちかてねかな読みなくとりは|い...
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万葉集4235番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4235番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4235番について歌番号4235番原文天雲乎|富呂尓布美安太之|鳴神毛|今日尓益而|可之古家米也母訓読天雲をほろに踏みあだし鳴る神も今日にまさりて畏けめやもかな読みあまくもを...
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万葉集4236番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4236番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4236番について歌番号4236番原文天地之|神者可礼也|愛|吾妻離流|光神|鳴波多D嬬|携手|共将有等|念之尓|情違奴|将言為便|将作為便不知尓|木綿手次|肩尓取|倭幣乎|...
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万葉集4237番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4237番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4237番について歌番号4237番原文寤尓等|念氐之可毛|夢耳尓|手本巻等|見者須便奈之訓読うつつにと思ひてしかも夢のみに手本巻き寝と見ればすべなしかな読みうつつにと|おもひ...
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万葉集4238番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4238番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4238番について歌番号4238番原文君之徃|若久尓有婆|梅柳|誰与共可|吾縵可牟訓読君が行きもし久にあらば梅柳誰れとともにか我がかづらかむかな読みきみがゆき|もしひさにあら...
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万葉集4239番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4239番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。万葉集4239番について歌番号4239番原文二上之|峯於乃繁尓|許毛尓之|霍公鳥|待来奈賀受訓読二上の峰の上の茂に隠りにしその霍公鳥待てど来鳴かずかな読みふたがみの|をのうへのしげ...