万葉集1804番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集1804番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。

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万葉集1804番について

歌番号

1804番

原文

父母賀|成乃任尓|箸向|弟乃命者|朝露乃|銷易杵壽|神之共|荒競不勝而|葦原乃|水穂之國尓|家無哉|又還不来|遠津國|黄泉乃界丹|蔓都多乃|各<々>向々|天雲乃|別石徃者|闇夜成|思迷匍匐|所射十六乃|意矣痛|葦垣之|思乱而|春鳥能|啼耳鳴乍|味澤相|宵晝不<知>|蜻蜒火之|心所燎管|悲悽別焉

訓読

父母が|成しのまにまに|箸向ふ|弟の命は|朝露の|消やすき命|神の共|争ひかねて|葦原の|瑞穂の国に|家なみか|また帰り来ぬ|遠つ国|黄泉の境に|延ふ蔦の|おのが向き向き|天雲の|別れし行けば|闇夜なす|思ひ惑はひ|射ゆ鹿の|心を痛み|葦垣の|思ひ乱れて|春鳥の|哭のみ泣きつつ|あぢさはふ|夜昼知らず|かぎろひの|心燃えつつ|嘆く別れを

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かな読み

ちちははが|なしのまにまに|はしむかふ|おとのみことは|あさつゆの|けやすきいのち|かみのむた|あらそひかねて|あしはらの|みづほのくにに|いへなみか|またかへりこぬ|とほつくに|よみのさかひに|はふつたの|おのがむきむき|あまくもの|わかれしゆけば|やみよなす|おもひまとはひ|いゆししの|こころをいたみ|あしかきの|おもひみだれて|はるとりの|ねのみなきつつ|あぢさはふ|よるひるしらず|かぎろひの|こころもえつつ|なげくわかれを

カタカナ読み

チチハハガ|ナシノマニマニ|ハシムカフ|オトノミコトハ|アサツユノ|ケヤスキイノチ|カミノムタ|アラソヒカネテ|アシハラノ|ミヅホノクニニ|イヘナミカ|マタカヘリコヌ|トホツクニ|ヨミノサカヒニ|ハフツタノ|オノガムキムキ|アマクモノ|ワカレシユケバ|ヤミヨナス|オモヒマトハヒ|イユシシノ|ココロヲイタミ|アシカキノ|オモヒミダレテ|ハルトリノ|ネノミナキツツ|アヂサハフ|ヨルヒルシラズ|カギロヒノ|ココロモエツツ|ナゲクワカレヲ

ローマ字読み|大文字

CHICHIHAHAGA|NASHINOMANIMANI|HASHIMUKAFU|OTONOMIKOTOHA|ASATSUYUNO|KEYASUKIINOCHI|KAMINOMUTA|ARASOHIKANETE|ASHIHARANO|MIZUHONOKUNINI|IHENAMIKA|MATAKAHERIKONU|TOHOTSUKUNI|YOMINOSAKAHINI|HAFUTSUTANO|ONOGAMUKIMUKI|AMAKUMONO|WAKARESHIYUKEBA|YAMIYONASU|OMOHIMATOHAHI|IYUSHISHINO|KOKOROITAMI|ASHIKAKINO|OMOHIMIDARETE|HARUTORINO|NENOMINAKITSUTSU|AJISAHAFU|YORUHIRUSHIRAZU|KAGIROHINO|KOKOROMOETSUTSU|NAGEKUWAKAREO

ローマ字読み|小文字

chichihahaga|nashinomanimani|hashimukafu|otonomikotoha|asatsuyuno|keyasukiinochi|kaminomuta|arasohikanete|ashiharano|mizuhonokunini|ihenamika|matakaherikonu|tohotsukuni|yominosakahini|hafutsutano|onogamukimuki|amakumono|wakareshiyukeba|yamiyonasu|omohimatohahi|iyushishino|kokoroitami|ashikakino|omohimidarete|harutorino|nenominakitsutsu|ajisahafu|yoruhirushirazu|kagirohino|kokoromoetsutsu|nagekuwakareo

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左注|左註

右七首田邊福麻呂之歌集出

事項|分類・ジャンル

挽歌|哀悼|悲嘆|枕詞

校異

歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短謌【西(訂正)】短歌|各->々【元】【藍】【類】【紀】|云->知【元】【藍】(楓)云

寛永版本

ちちははが,[寛]ちちははか,
なしのまにまに[寛],
はしむかふ[寛],
おとのみことは,[寛]なせのみことは,
あさつゆの[寛],
けやすきいのち[寛],
かみのむた[寛],
あらそひかねて[寛],
あしはらの[寛],
みづほのくにに,[寛]みつほのくにに,
いへなみか,[寛]いへなしや,
またかへりこぬ[寛],
とほつくに[寛],
よみのさかひに[寛],
はふつたの[寛],
おのがむきむき,[寛]おのかむきむき,
あまくもの[寛],
わかれしゆけば,[寛]わかれしゆけは,
やみよなす[寛],
おもひまとはひ,[寛]おもひまとはし,
いゆししの,[寛]いるししの,
こころをいたみ[寛],
あしかきの[寛],
おもひみだれて,[寛]おもひみたれて,
はるとりの,[寛]うくひすの,
ねのみなきつつ,[寛]なきになきつつ,
あぢさはふ,[寛]あちさはふ,
よるひるしらず,[寛]よるひるいはす,
かぎろひの,[寛]かけろふの,
こころもえつつ[寛],
なげくわかれを,[寛]なけくわかれを,

巻数

第9巻

作者

田辺福麻呂歌集