万葉集3272番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3272番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。

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万葉集3272番について

歌番号

3272番

原文

打延而|思之小野者|不遠|其里人之|標結等|聞手師日従|立良久乃|田付毛不知|居久乃|於久鴨不知|親<之>|己<之>家尚乎|草枕|客宿之如久|思空|不安物乎|嗟空|過之不得物乎|天雲之|行莫々|蘆垣乃|思乱而|乱麻乃|麻笥乎無登|吾戀流|千重乃一重母|人不令知|本名也戀牟|氣之緒尓為而

訓読

うちはへて|思ひし小野は|遠からぬ|その里人の|標結ふと|聞きてし日より|立てらくの|たづきも知らず|居らくの|奥処も知らず|にきびにし|我が家すらを|草枕|旅寝のごとく|思ふそら|苦しきものを|嘆くそら|過ぐしえぬものを|天雲の|ゆくらゆくらに|葦垣の|思ひ乱れて|乱れ麻の|をけをなみと|我が恋ふる|千重の一重も|人知れず|もとなや恋ひむ|息の緒にして

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かな読み

うちはへて|おもひしをのは|とほからぬ|そのさとびとの|しめゆふと|ききてしひより|たてらくの|たづきもしらず|をらくの|おくかもしらず|にきびにし|わがいへすらを|くさまくら|たびねのごとく|おもふそら|くるしきものを|なげくそら|すぐしえぬものを|あまくもの|ゆくらゆくらに|あしかきの|おもひみだれて|みだれをの|をけをなみと|あがこふる|ちへのひとへも|ひとしれず|もとなやこひむ|いきのをにして

カタカナ読み

ウチハヘテ|オモヒシヲノハ|トホカラヌ|ソノサトビトノ|シメユフト|キキテシヒヨリ|タテラクノ|タヅキモシラズ|ヲラクノ|オクカモシラズ|ニキビニシ|ワガイヘスラヲ|クサマクラ|タビネノゴトク|オモフソラ|クルシキモノヲ|ナゲクソラ|スグシエヌモノヲ|アマクモノ|ユクラユクラニ|アシカキノ|オモヒミダレテ|ミダレヲノ|ヲケヲナミト|アガコフル|チヘノヒトヘモ|ヒトシレズ|モトナヤコヒム|イキノヲニシテ

ローマ字読み|大文字

UCHIHAHETE|OMOHISHIONOHA|TOHOKARANU|SONOSATOBITONO|SHIMEYUFUTO|KIKITESHIHIYORI|TATERAKUNO|TAZUKIMOSHIRAZU|ORAKUNO|OKUKAMOSHIRAZU|NIKIBINISHI|WAGAIHESURAO|KUSAMAKURA|TABINENOGOTOKU|OMOFUSORA|KURUSHIKIMONO|NAGEKUSORA|SUGUSHIENUMONO|AMAKUMONO|YUKURAYUKURANI|ASHIKAKINO|OMOHIMIDARETE|MIDAREONO|OKEONAMITO|AGAKOFURU|CHIHENOHITOHEMO|HITOSHIREZU|MOTONAYAKOHIMU|IKINONISHITE

ローマ字読み|小文字

uchihahete|omohishionoha|tohokaranu|sonosatobitono|shimeyufuto|kikiteshihiyori|taterakuno|tazukimoshirazu|orakuno|okukamoshirazu|nikibinishi|wagaihesurao|kusamakura|tabinenogotoku|omofusora|kurushikimono|nagekusora|sugushienumono|amakumono|yukurayukurani|ashikakino|omohimidarete|midareono|okeonamito|agakofuru|chihenohitohemo|hitoshirezu|motonayakohimu|ikinonishite

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左注|左註

右二首

事項|分類・ジャンル

相聞|恋情|失恋|枕詞

校異

々->之【類】|->之【元】【天】|麻笥【元】【天】【類】司

寛永版本

うちはへて[寛],
おもひしをのは[寛],
とほからぬ,[寛]とほからす,
そのさとびとの,[寛]そのさとひとの,
しめゆふと[寛],
ききてしひより[寛],
たてらくの,[寛]たつらくの,
たづきもしらず,[寛]たつきもしらす,
をらくの,[寛]をるらくの,
おくかもしらず,[寛]おくかもしらす,
にきびにし,[寛]おやおやの,
わがいへすらを,[寛]さかいへすらを,
くさまくら[寛],
たびねのごとく,[寛]たひねのことく,
おもふそら[寛],
くるしきものを,[寛]やすからぬものを,
なげくそら,[寛]なけくそら,
すぐしえぬものを,[寛]すこしえぬものを,
あまくもの[寛],
ゆくらゆくらに,[寛]ゆかまくまくに,
あしかきの[寛],
おもひみだれて,[寛]おもひみたれて,
みだれをの,[寛]みたれをの,
をけをなみと,[寛]をのけをなみと,
あがこふる,[寛]わかこふる,
ちへのひとへも[寛],
ひとしれず,[寛]ひとしれす,
もとなやこひむ[寛],
いきのをにして[寛],

巻数

第13巻

作者

不詳