万葉集804番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集804番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。

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万葉集804番について

歌番号

804番

原文

世間能|周弊奈伎物能波|年月波|奈何流々其等斯|等利都々伎|意比久留<母>能波|毛々久佐尓|勢米余利伎多流|遠等咩良何|遠等咩佐備周等|可羅多麻乎|多母等尓麻可志|[或有此句云|之路多倍乃|袖布利可伴之|久礼奈為乃|阿可毛須蘇i伎]|余知古良等|手多豆佐波利提|阿蘇比家武|等伎能佐迦利乎|等々尾迦祢|周具斯野利都礼|美奈乃和多|迦具漏伎可美尓|伊都乃麻可|斯毛乃布利家武|久礼奈為能|[一云|尓能保奈須]|意母提乃宇倍尓|伊豆久由可|斯和何伎多利斯|[一云|都祢奈利之|恵麻比麻欲i伎|散久伴奈能|宇都呂比<尓>家利|余乃奈可伴|可久乃未奈良之]|麻周羅遠乃|遠刀古佐備周等|都流伎多智|許志尓刀利波枳|佐都由美乎|多尓伎利物知提|阿迦胡麻尓|志都久良宇知意伎|波比能利提|阿蘇比阿留伎斯|余乃奈迦野|都祢尓阿利家留|遠等咩良何|佐那周伊多斗乎|意斯比良伎|伊多度利与利提|麻<多麻>提乃|多麻提佐斯迦閇|佐祢斯欲能|伊久陀母阿羅祢婆|多都可豆<恵>|許志尓多何祢提|可由既婆|比等尓伊等波延|可久由既婆|比等尓邇久<麻>延|意余斯遠波|迦久能尾奈良志|多麻枳<波>流|伊能知遠志家騰|世武周弊母奈新

訓読

世間の|すべなきものは|年月は|流るるごとし|とり続き|追ひ来るものは|百種に|迫め寄り来る|娘子らが|娘子さびすと|唐玉を|手本に巻かし|[白妙の|袖振り交はし|紅の|赤裳裾引き]|よち子らと|手携はりて|遊びけむ|時の盛りを|留みかね|過ぐしやりつれ|蜷の腸|か黒き髪に|いつの間か|霜の降りけむ|紅の|[丹のほなす]|面の上に|いづくゆか|皺が来りし|[常なりし|笑まひ眉引き|咲く花の|移ろひにけり|世間は|かくのみならし]|ますらをの|男さびすと|剣太刀|腰に取り佩き|さつ弓を|手握り持ちて|赤駒に|倭文鞍うち置き|這ひ乗りて|遊び歩きし|世間や|常にありける|娘子らが|さ寝す板戸を|押し開き|い辿り寄りて|真玉手の|玉手さし交へ|さ寝し夜の|いくだもあらねば|手束杖|腰にたがねて|か行けば|人に厭はえ|かく行けば|人に憎まえ|老よし男は|かくのみならし|たまきはる|命惜しけど|為むすべもなし

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かな読み

よのなかの|すべなきものは|としつきは|ながるるごとし|とりつつき|おひくるものは|ももくさに|せめよりきたる|をとめらが|をとめさびすと|からたまを|たもとにまかし|[しろたへの|そでふりかはし|くれなゐの|あかもすそひき]|よちこらと|てたづさはりて|あそびけむ|ときのさかりを|とどみかね|すぐしやりつれ|みなのわた|かぐろきかみに|いつのまか|しものふりけむ|くれなゐの|[にのほなす]|おもてのうへに|いづくゆか|しわがきたりし|[つねなりし|ゑまひまよびき|さくはなの|うつろひにけり|よのなかは|かくのみならし]|ますらをの|をとこさびすと|つるぎたち|こしにとりはき|さつゆみを|たにぎりもちて|あかごまに|しつくらうちおき|はひのりて|あそびあるきし|よのなかや|つねにありける|をとめらが|さなすいたとを|おしひらき|いたどりよりて|またまでの|たまでさしかへ|さねしよの|いくだもあらねば|たつかづゑ|こしにたがねて|かゆけば|ひとにいとはえ|かくゆけば|ひとににくまえ|およしをは|かくのみならし|たまきはる|いのちをしけど|せむすべもなし

カタカナ読み

ヨノナカノ|スベナキモノハ|トシツキハ|ナガルルゴトシ|トリツツキ|オヒクルモノハ|モモクサニ|セメヨリキタル|ヲトメラガ|ヲトメサビスト|カラタマヲ|タモトニマカシ|[シロタヘノ|ソデフリカハシ|クレナヰノ|アカモスソヒキ]|ヨチコラト|テタヅサハリテ|アソビケム|トキノサカリヲ|トドミカネ|スグシヤリツレ|ミナノワタ|カグロキカミニ|イツノマカ|シモノフリケム|クレナヰノ|[ニノホナス]|オモテノウヘニ|イヅクユカ|シワガキタリシ|[ツネナリシ|ヱマヒマヨビキ|サクハナノ|ウツロヒニケリ|ヨノナカハ|カクノミナラシ]|マスラヲノ|ヲトコサビスト|ツルギタチ|コシニトリハキ|サツユミヲ|タニギリモチテ|アカゴマニ|シツクラウチオキ|ハヒノリテ|アソビアルキシ|ヨノナカヤ|ツネニアリケル|ヲトメラガ|サナスイタトヲ|オシヒラキ|イタドリヨリテ|マタマデノ|タマデサシカヘ|サネシヨノ|イクダモアラネバ|タツカヅヱ|コシニタガネテ|カユケバ|ヒトニイトハエ|カクユケバ|ヒトニニクマエ|オヨシヲハ|カクノミナラシ|タマキハル|イノチヲシケド|セムスベモナシ

ローマ字読み|大文字

YONONAKANO|SUBENAKIMONOHA|TOSHITSUKIHA|NAGARURUGOTOSHI|TORITSUTSUKI|OHIKURUMONOHA|MOMOKUSANI|SEMEYORIKITARU|OTOMERAGA|OTOMESABISUTO|KARATAMAO|TAMOTONIMAKASHI|[SHIROTAHENO|SODEFURIKAHASHI|KURENAINO|AKAMOSUSOHIKI]|YOCHIKORATO|TETAZUSAHARITE|ASOBIKEMU|TOKINOSAKARIO|TODOMIKANE|SUGUSHIYARITSURE|MINANOWATA|KAGUROKIKAMINI|ITSUNOMAKA|SHIMONOFURIKEMU|KURENAINO|[NINOHONASU]|OMOTENOHENI|IZUKUYUKA|SHIWAGAKITARISHI|[TSUNENARISHI|EMAHIMAYOBIKI|SAKUHANANO|UTSUROHINIKERI|YONONAKAHA|KAKUNOMINARASHI]|MASURAONO|OTOKOSABISUTO|TSURUGITACHI|KOSHINITORIHAKI|SATSUYUMIO|TANIGIRIMOCHITE|AKAGOMANI|SHITSUKURAUCHIOKI|HAHINORITE|ASOBIARUKISHI|YONONAKAYA|TSUNENIARIKERU|OTOMERAGA|SANASUITATO|OSHIHIRAKI|ITADORIYORITE|MATAMADENO|TAMADESASHIKAHE|SANESHIYONO|IKUDAMOARANEBA|TATSUKAZUE|KOSHINITAGANETE|KAYUKEBA|HITONIITOHAE|KAKUYUKEBA|HITONINIKUMAE|OYOSHIOHA|KAKUNOMINARASHI|TAMAKIHARU|INOCHIOSHIKEDO|SEMUSUBEMONASHI

ローマ字読み|小文字

yononakano|subenakimonoha|toshitsukiha|nagarurugotoshi|toritsutsuki|ohikurumonoha|momokusani|semeyorikitaru|otomeraga|otomesabisuto|karatamao|tamotonimakashi|[shirotaheno|sodefurikahashi|kurenaino|akamosusohiki]|yochikorato|tetazusaharite|asobikemu|tokinosakario|todomikane|sugushiyaritsure|minanowata|kagurokikamini|itsunomaka|shimonofurikemu|kurenaino|[ninohonasu]|omotenoheni|izukuyuka|shiwagakitarishi|[tsunenarishi|emahimayobiki|sakuhanano|utsurohinikeri|yononakaha|kakunominarashi]|masuraono|otokosabisuto|tsurugitachi|koshinitorihaki|satsuyumio|tanigirimochite|akagomani|shitsukurauchioki|hahinorite|asobiarukishi|yononakaya|tsuneniarikeru|otomeraga|sanasuitato|oshihiraki|itadoriyorite|matamadeno|tamadesashikahe|saneshiyono|ikudamoaraneba|tatsukazue|koshinitaganete|kayukeba|hitoniitohae|kakuyukeba|hitoninikumae|oyoshioha|kakunominarashi|tamakiharu|inochioshikedo|semusubemonashi

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左注|左註

神龜五年七月廿一日於嘉摩郡撰定|筑前國守山上憶良

事項|分類・ジャンル

仏教|無常|福岡|神亀5年7月21日年紀|地名

校異

歌【西】謌【西(訂正)】歌|歌【西】謌|->母【西(右書)】【紀】【細】|->尓【西(右書)】【紀】【細】|->多麻【西(右書)】【細】【温】|慧->恵【紀】【細】|可【西(右書)】【矢】【京】可久|->麻【西(右書)】【紀】【細】|麻【紀】【細】(塙)摩|婆->波【細】【温】

寛永版本

よのなかの[寛],
すべなきものは,[寛]すへなきものは,
としつきは[寛],
ながるるごとし,[寛]なかるることし,
とりつつき[寛],
おひくるものは[寛],
ももくさに[寛],
せめよりきたる[寛],
をとめらが,[寛]をとめらか,
をとめさびすと,[寛]をとめさひすと,
からたまを[寛],
たもとにまかし[寛],
[しろたへの,
そでふりかはし,
くれなゐの,
あかもすそひき],
よちこらと[寛],
てたづさはりて,[寛]てたつさはりて,
あそびけむ,[寛]あそひけむ,
ときのさかりを[寛],
とどみかね,[寛]ととみかね,
すぐしやりつれ,[寛]すくしやりつれ,
みなのわた[寛],
かぐろきかみに,[寛]かくろきかみに,
いつのまか[寛],
しものふりけむ[寛],
くれなゐの,[寛]くれなゐを,
[にのほなす],
おもてのうへに[寛],
いづくゆか,[寛]いつくゆか,
しわがきたりし,[寛]しわかきたりし,
[つねなりし,
ゑまひまよびき,
さくはなの,
うつろひにけり,
よのなかは,
かくのみならし],
ますらをの[寛],
をとこさびすと,[寛]をとこさひすと,
つるぎたち,[寛]つるきたち,
こしにとりはき[寛],
さつゆみを[寛],
たにぎりもちて,[寛]たにきりもちて,
あかごまに,[寛]あかこまに,
しつくらうちおき[寛],
はひのりて[寛],
あそびあるきし,[寛]あそひあるきし,
よのなかや,[寛]よのなかの,
つねにありける[寛],
をとめらが,[寛]をとめらか,
さなすいたとを[寛],
おしひらき[寛],
いたどりよりて,[寛]いたとりよりて,
またまでの,[寛]またまての,
たまでさしかへ,[寛]たまてさしかへ,
さねしよの[寛],
いくだもあらねば,[寛]いくたもあらねは,
たつかづゑ,[寛]たつかつゑ,
こしにたがねて,[寛]こしにたかねて,
かゆけば,[寛]かくゆきは,
ひとにいとはえ[寛],
かくゆけば,[寛]かくゆきは,
ひとににくまえ[寛],
およしをは[寛],
かくのみならし[寛],
たまきはる[寛],
いのちをしけど,[寛]いのちをしけと,
せむすべもなし,[寛]せむすへもなし,

巻数

第5巻

作者

山上憶良