万葉集3875番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3875番について
歌番号
3875番
原文
琴酒乎|押垂小野従|出流水|奴流久波不出|寒水之|心毛計夜尓|所念|音之少寸|道尓相奴鴨|少寸四|道尓相佐婆|伊呂雅世流|菅笠小笠|吾宇奈雅流|珠乃七條|取替毛|将申物乎|少寸|道尓相奴鴨
訓読
琴酒を|押垂小野ゆ|出づる水|ぬるくは出でず|寒水の|心もけやに|思ほゆる|音の少なき|道に逢はぬかも|少なきよ|道に逢はさば|色げせる|菅笠小笠|我がうなげる|玉の七つ緒|取り替へも|申さむものを|少なき道に|逢はぬかも
かな読み
ことさけを|おしたれをのゆ|いづるみづ|ぬるくはいでず|さむみづの|こころもけやに|おもほゆる|おとのすくなき|みちにあはぬかも|すくなきよ|みちにあはさば|いろげせる|すげかさをがさ|わがうなげる|たまのななつを|とりかへも|まをさむものを|すくなきみちに|あはぬかも
カタカナ読み
コトサケヲ|オシタレヲノユ|イヅルミヅ|ヌルクハイデズ|サムミヅノ|ココロモケヤニ|オモホユル|オトノスクナキ|ミチニアハヌカモ|スクナキヨ|ミチニアハサバ|イロゲセル|スゲカサヲガサ|ワガウナゲル|タマノナナツヲ|トリカヘモ|マヲサムモノヲ|スクナキミチニ|アハヌカモ
ローマ字読み|大文字
KOTOSAKEO|OSHITAREONOYU|IZURUMIZU|NURUKUHAIDEZU|SAMUMIZUNO|KOKOROMOKEYANI|OMOHOYURU|OTONOSUKUNAKI|MICHINIAHANUKAMO|SUKUNAKIYO|MICHINIAHASABA|IROGESERU|SUGEKASAOGASA|WAGAUNAGERU|TAMANONANATSUO|TORIKAHEMO|MAOSAMUMONO|SUKUNAKIMICHINI|AHANUKAMO
ローマ字読み|小文字
kotosakeo|oshitareonoyu|izurumizu|nurukuhaidezu|samumizuno|kokoromokeyani|omohoyuru|otonosukunaki|michiniahanukamo|sukunakiyo|michiniahasaba|irogeseru|sugekasaogasa|wagaunageru|tamanonanatsuo|torikahemo|maosamumono|sukunakimichini|ahanukamo
左注|左註
右歌一首
事項|分類・ジャンル
雑歌|序詞|問答|恋愛
校異
特に無し
寛永版本
ことさけを[寛],
おしたれをのゆ,[寛]おしたれをのに,
いづるみづ,[寛]いつるみつ,
ぬるくはいでず,[寛]ぬるくはいてす,
さむみづの,[寛]ひやみつの,
こころもけやに[寛],
おもほゆる[寛],
おとのすくなき[寛],
みちにあはぬかも,[寛]みちにあひぬかも,
すくなきよ[寛],
みちにあはさば,[寛]みちにあへるさは,
いろげせる,[寛]いろちせる,
すげかさをがさ,[寛]すかかさをかさ,
わがうなげる,[寛]わかうなける,
たまのななつを[寛],
とりかへも,[寛]とりすても,
まをさむものを,[寛]まうさむものを,
すくなきみちに[寛],
あはぬかも,[寛]あひぬかも,
巻数
第16巻
作者
不詳