万葉集4122番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集4122番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。

スポンサーリンク

万葉集4122番について

歌番号

4122番

原文

須賣呂伎能|之伎麻須久尓能|安米能之多|四方能美知尓波|宇麻乃都米|伊都久須伎波美|布奈乃倍能|伊波都流麻泥尓|伊尓之敝欲|伊麻乃乎都頭尓|万調|麻都流都可佐等|都久里多流|曽能奈里波比乎|安米布良受|日能可左奈礼婆|宇恵之田毛|麻吉之波多氣毛|安佐其登尓|之保美可礼由苦|曽乎見礼婆|許己呂乎伊多美|弥騰里兒能|知許布我其登久|安麻都美豆|安布藝弖曽麻都|安之比奇能|夜麻能多乎理尓|許能見油流|安麻能之良久母|和多都美能|於枳都美夜敝尓|多知和多里|等能具毛利安比弖|安米母多麻波祢

訓読

天皇の|敷きます国の|天の下|四方の道には|馬の爪|い尽くす極み|舟舳の|い果つるまでに|いにしへよ|今のをつづに|万調|奉るつかさと|作りたる|その生業を|雨降らず|日の重なれば|植ゑし田も|蒔きし畑も|朝ごとに|しぼみ枯れゆく|そを見れば|心を痛み|みどり子の|乳乞ふがごとく|天つ水|仰ぎてぞ待つ|あしひきの|山のたをりに|この見ゆる|天の白雲|海神の|沖つ宮辺に|立ちわたり|との曇りあひて|雨も賜はね

スポンサーリンク

かな読み

すめろきの|しきますくにの|あめのした|よものみちには|うまのつめ|いつくすきはみ|ふなのへの|いはつるまでに|いにしへよ|いまのをつづに|よろづつき|まつるつかさと|つくりたる|そのなりはひを|あめふらず|ひのかさなれば|うゑしたも|まきしはたけも|あさごとに|しぼみかれゆく|そをみれば|こころをいたみ|みどりこの|ちこふがごとく|あまつみづ|あふぎてぞまつ|あしひきの|やまのたをりに|このみゆる|あまのしらくも|わたつみの|おきつみやへに|たちわたり|とのぐもりあひて|あめもたまはね

カタカナ読み

スメロキノ|シキマスクニノ|アメノシタ|ヨモノミチニハ|ウマノツメ|イツクスキハミ|フナノヘノ|イハツルマデニ|イニシヘヨ|イマノヲツヅニ|ヨロヅツキ|マツルツカサト|ツクリタル|ソノナリハヒヲ|アメフラズ|ヒノカサナレバ|ウヱシタモ|マキシハタケモ|アサゴトニ|シボミカレユク|ソヲミレバ|ココロヲイタミ|ミドリコノ|チコフガゴトク|アマツミヅ|アフギテゾマツ|アシヒキノ|ヤマノタヲリニ|コノミユル|アマノシラクモ|ワタツミノ|オキツミヤヘニ|タチワタリ|トノグモリアヒテ|アメモタマハネ

ローマ字読み|大文字

SUMEROKINO|SHIKIMASUKUNINO|AMENOSHITA|YOMONOMICHINIHA|UMANOTSUME|ITSUKUSUKIHAMI|FUNANOHENO|IHATSURUMADENI|INISHIHEYO|IMANOTSUZUNI|YOROZUTSUKI|MATSURUTSUKASATO|TSUKURITARU|SONONARIHAHIO|AMEFURAZU|HINOKASANAREBA|UESHITAMO|MAKISHIHATAKEMO|ASAGOTONI|SHIBOMIKAREYUKU|SOMIREBA|KOKOROITAMI|MIDORIKONO|CHIKOFUGAGOTOKU|AMATSUMIZU|AFUGITEZOMATSU|ASHIHIKINO|YAMANOTAORINI|KONOMIYURU|AMANOSHIRAKUMO|WATATSUMINO|OKITSUMIYAHENI|TACHIWATARI|TONOGUMORIAHITE|AMEMOTAMAHANE

ローマ字読み|小文字

sumerokino|shikimasukunino|amenoshita|yomonomichiniha|umanotsume|itsukusukihami|funanoheno|ihatsurumadeni|inishiheyo|imanotsuzuni|yorozutsuki|matsurutsukasato|tsukuritaru|sononarihahio|amefurazu|hinokasanareba|ueshitamo|makishihatakemo|asagotoni|shibomikareyuku|somireba|kokoroitami|midorikono|chikofugagotoku|amatsumizu|afugitezomatsu|ashihikino|yamanotaorini|konomiyuru|amanoshirakumo|watatsumino|okitsumiyaheni|tachiwatari|tonogumoriahite|amemotamahane

スポンサーリンク

左注|左註

右二首六月一日晩頭守大伴宿祢家持作之

事項|分類・ジャンル

天平感宝1年6月1日年紀|雨乞媿|寿歌|高岡|富山

校異

彫->凋【西(朱筆訂正)】【矢】【京】|->也【元】【細】

寛永版本

すめろきの[寛],
しきますくにの[寛],
あめのした[寛],
よものみちには[寛],
うまのつめ[寛],
いつくすきはみ[寛],
ふなのへの[寛],
いはつるまでに,[寛]いはつるまてに,
いにしへよ,[寛]いにしへゆ,
いまのをつづに,[寛]いまのをつつに,
よろづつき,[寛]よろつつき,
まつるつかさと[寛],
つくりたる[寛],
そのなりはひを[寛],
あめふらず,[寛]あめふらす,
ひのかさなれば,[寛]ひのかさなれは,
うゑしたも[寛],
まきしはたけも[寛],
あさごとに,[寛]あさことに,
しぼみかれゆく,[寛]しほみかれゆく,
そをみれば,[寛]そをみれは,
こころをいたみ[寛],
みどりこの,[寛]みとりこの,
ちこふがごとく,[寛]ちこふかことく,
あまつみづ,[寛]あまつみつ,
あふぎてぞまつ,[寛]あふきてそまつ,
あしひきの[寛],
やまのたをりに[寛],
このみゆる[寛],
あまのしらくも[寛],
わたつみの,[寛]わたつつの,
おきつみやへに[寛],
たちわたり[寛],
とのぐもりあひて,[寛]とのくもりあひて,
あめもたまはね[寛],

巻数

第18巻

作者

大伴家持